研究課題/領域番号 |
06454714
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 日本福祉大学 (1996) 京都大学 (1994-1995) |
研究代表者 |
久保田 競 日本福祉大学, 情報社会科学部, 教授 (30027479)
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研究分担者 |
澤口 俊之 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (00183830)
中村 克樹 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (70243110)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | Muscimol / GABAa / Rhesus monkey / Motor cortex / ギャバ / 運動記憶 / 接近運動 / 運動連合野 / 視覚性到達運動 / 手の機能 / 発達 / NMDAレセプター / GABA抑制 |
研究概要 |
運動野へのムシモル(GAGAaのアゴニスト)の注入結果をまとめることが出来た。アカゲザルの子供の前頭連合野の46野の前部、10野へのGABA阻害剤の注入については、行動変化にたいする効果は、得られたが、論文までにすることは出来なかった。ムシモル(30ug/ul)を、3頭のアカゲザルの手の運動野(脳内微小刺激に使われる刺激パラメータで、注入針を介して脳内刺激を行って、親指または他の4指の屈曲、伸展や外転が0.2-1.0mAの電流値で起こった場合、手の運動野とした。また解剖学的にはBrodmannの4野であった)に直接注入すると、対側の手をあまり使わなくなり、手指を伸ばしてだらりと垂らすようになった(人間のとう骨神経Radial nerve麻痺とそっくりな運動麻痺症状で中枢性である)。視覚性の接近運動(床上のリンゴ片を、運動せよの指示の後、摘んで口へ入れる)をさせると、反応時間と運動時間がともに延長した。これらの事は、GABAa抑制が手の円滑な屈曲・伸展に重要であることを示している。大人のアカゲザルで行った、GABAaのアンタゴニスト、アゴニストの運動野ニューロン活動や視覚性髄意運動にたいする効果と同じであった。46野前部と10野へのGABAaアンタゴニストの注入効果は、予想された通り、遅延反応の成績低下が見られ、間違い反応の時に報酬を取れないようにしても怒り落胆などの情動反応が見られなくなった。
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