研究課題/領域番号 |
06454715
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
金子 章道 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00051491)
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研究分担者 |
青木 香織 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00276213)
桑田 治 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30255426)
三輪 尚史 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40255427)
渡辺 修一 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60138120)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 網膜 / アマクリン細胞 / スライス標本 / GABA / パッチクランプ法 / キンギョ / ナトリウム電流 / カリウム電流 / カルシウム電流 |
研究概要 |
網膜アマクリン細胞は内網状層に存在する介在ニューロンで、神経節細胞の応答形成に重要な役割を果たしていると考えられている。大多数は抑制性ニューロンであるが、興奮性ニューロンや少数のアミン含有性ニューロンも存在する。アマクリン細胞については技術的な理由から、膜の性質や、シナプス入出力に関する詳細な研究が進んでおらず、視神経の光応答や受容野の形成にアマクリン細胞がどのように寄与しているのかが明らかになっていない。本研究では、網膜のスライス標本を用い、アマクリン細胞を直視下で同程しつつ電位依存性膜電流や伝達物質に対する応答を解析し、アマクリン細胞の特性と、網膜における役割を明らかにすることを目的とした。アマクリン細胞は網膜内顆粒層の最内側に存在する。キンギョから摘出した網膜をミリポア濾紙の上に張り付け、濾紙ごと剃刀の刃で150〜200μmの厚さにスライスした。スライスを潅流液中で水浸レンズを用いて観察し直視下で0.5%のルシファイェロ-を詰めたパッチ電極でスライス標本中のアマクリン細胞を記録した。ルシファイェロ-によって染色された形態から、記録したアマクリン細胞をON型、OFF型、ON-OFF型に分類することが出来た。これらのアマクリン細胞が持つ電圧依存性膜電流をwhole cellクランプ法で解析したところ、ほとんど全ての細胞に2種類のカリウム電流(I_AI_<K(V)>)、カルシウム電流が記録された。ナトリウム電流はON型、OFF型では大部分の細胞に見られたが、ON-OFF型細胞ではその一部にしか観察できなかった。また、10-40%の細胞でGABAによる自発性シナプス電流が観察された。
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