研究分担者 |
西連寺 永康 日本大学, 歯学部, 教授 (40058839)
後藤 實 日本大学, 歯学部, 助教授 (10102617)
伊藤 公一 日本大学, 歯学部, 助教授 (90102607)
小池 一喜 日本大学, 歯学部, 講師 (70096808)
木村 一之 日本大学, 歯学部, 講師 (30147631)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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研究概要 |
打診による歯周組織の状態の定量化については多くの報告が見られる。しかし現在まで実用化には至っていない。そこで著者らは、市販の小型計量のインパルスハンマーを用い,自由加振による歯周組織の状態の定量化の検討を行なった結果, 1,歯根膜に近い粘性抵抗を有した抜去歯植立模型では,加振力が正確に一定でなくても単根歯,複根歯ともに,それぞれの一定の振動パターンを示した。 2,歯周病のモデルを抜去歯をもちいて作成し,歯の振動パターンの検討を行った結果は,歯根膜腔の大きい状態では振動レスポンスが減少傾向を示した。このことは歯の振動レスポンスは歯および周囲の歯槽骨の状態を反映していること,そして歯の周囲の軟組織が振動を吸収する方向に働くと考えられた。 3,猿の健全歯を用いた加振実験では季節による歯根膜の変化については,振動レスポンスは単根歯では複根歯に比較し振動レスポンスが大であった。また季節による振動レスポンスの変動は認められなかった。 4,ヒト健全歯の振動レスポンスは加振の強弱にかかわらず同一歯ではほぼ同一の振動レスポンスを示した。また一部歯周病の歯に対し検討を行った結果では,振動レスポンスの減少傾向が認められ歯周疾患等の診断への応用の現実性が高まったと考えられる。
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