研究課題/領域番号 |
06507002
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研究種目 |
試験研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
板井 悠二 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30010268)
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研究分担者 |
兵藤 一行 高エネルギー物理学研究所, 助手 (60201729)
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
石川 演美 筑波大学, 臨床医学系・放射線医学, 助教授 (10026932)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
40,700千円 (直接経費: 40,700千円)
1995年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1994年度: 28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
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キーワード | synchrotron radiation / monochromatic x-ray / computed tomography / fluorescent x-ray / scattering x-ray / Compton scattering / Thomson scattering / transmission x-ray / fluorescent x-rav / scatter imaging / transmitted x-ray imaging |
研究概要 |
2年にわたる研究補助で、X線エネルギーを高い分解能で捉える多チャンネルゲルマニュウム半導体検出器、大口径ゲルマニュウム半導体検出器、CCD検出器を購入、専用の常盤を作成し、透過、散乱、蛍光X線の同時診断可能な放射光スキャン型CT装置の試作を行なった。 これらの装置を用い従来の蛍光X線CTの実験に加え、散乱のX線CT画像の作成が可能となり、蛍光X線、散乱X線等の情報の同時計測を行なった。 1)蛍光X線CT:初期の蛍光X線画像作製研究では、xy軸に被射体をスキャンするトモグラフィとして画像を収集していた。95年度の研究では、平行コリメータと大口径ゲルマニュウム半導体検出器を用い、回転とy軸スキャンを行ないCT断層画像を作成した。ファントムを用いた実験で、ヨウ素励起量にして50ngを検出可能で、目的とした検出濃度まで到達した。 2)散乱X線CT:トムソン散乱画像の作成を多チャンネル半導体検出器を用いて施行した。トムソン散乱CTでは、カルシュウム、油、アクリル、ヨウ素溶液をそれぞれの物質に分けて検出可能であった。コンプトン散乱CTは、大口径ゲルマニュウム半導体検出器を用い蛍光X線と同時に収集し、物質ごとの電子密度の差を抽出可能であったが細かい解析は撮像の時間が短かったため画像のシグナルノイズ比が十分でなく今回はできなかった。 3)透過CT画像は、CCD検出器の検出精度が十分でなかったが、高空間分解能な画像を抽出可能であった。 放射光を用いた透過、散乱および蛍光X線同時計測可能なCT装置を作製し予備実験を行ない、それぞれの特徴ある情報をCT像として得ることができた。
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