研究課題/領域番号 |
06554015
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
清水 洋 九州大学, 理学部, 助教授 (50178985)
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研究分担者 |
水谷 仁 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (00011578)
山田 功夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60022670)
神沼 克伊 国立極地研究所, 地学研究系, 教授 (90012921)
山科 健一郎 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30111561)
松島 健 九州大学, 理学部, 助手 (40222301)
藤村 彰夫 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助教授 (70173458)
渋谷 和雄 国立極地研究所, 地学研究系, 教授 (80132710)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
1995年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1994年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 雲仙火山 / 火山観測 / ペネトレーター / テレメータ / 観測システム / 地震計 / 衝撃加速度 |
研究概要 |
雲仙火山の噴火では火砕流が多発し山体斜面を流下したため、地震観測網の展開に大きな制約を受けた。そこでわれわれは、活動的な火山における地上アクセス困難域での地震観測を実現することを目指して、上空から投下して使用できるペネトレーター観測システムの開発研究をおこなった。開発は以下の手順で進めた。 1.ダミ-の投下実験を実施して地面貫入時の衝撃加速度を測定した。 2.ダミ-投下実験の結果、数1000Gの耐衝撃性能が必要であることが判明したので、それを考慮に入れて機器の仕様を作成した。また、地震計を常に鉛直に保つため、回転機構(ジンバル)の開発が必要であることがわかった。 3.ペネトレーターの投下・貫入後、地震データをリアルタイムで基地局に伝送する無線テレメータシステムを開発した。テレメータ送信機の使用する水晶発振子については衝撃試験を実施して選定した。 4.投下実験を通じて、ペネトレーター投下地点の測位方法を確立した。 5.ペネトレーター観測システムのプロトタイプモデルを製作して投下実験を実施し、機器の動作状態をチェックした。その結果、機体強度や貫入深度のコントロールに問題があることが判明した。 6.投下実験結果に基づいて機器の改良を行い、再度投下実験を実施した。その結果、回転機構になお若干の問題があるものの、センサーやテレメータの耐衝撃性能は充分であることが確かめられた。 上記の開発研究によって、火山観測用ペネトレーターを実用化するうえでの技術上の課題はほぼクリアできたと考えている。今後さらに若干の改良を行って実用化を目指したい。
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