研究課題/領域番号 |
06554037
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
芦田 正明 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (50012422)
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研究分担者 |
落合 正則 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (10241382)
土谷 正和 和光純薬工業株式会社, 中央研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
20,600千円 (直接経費: 20,600千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1994年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | ペプチドグリカン / ベータ-1,3-グルカン / フェノール酸化酵素 / カスケード / 血液 / リポポリサッカライド / リムルステスト / SLP-試薬 / 昆虫 / フェノールオキシダーゼ / 汚染検査 / プロテアーゼ / β-1,3-グルカン / 昆虫血液 / β-1、3-グルカン / 細菌 / カビ / リムルス |
研究概要 |
昆虫血液の血漿部分にフェノール酸化酵素前駆体を活性化するカスケード(proPOカスケード)が発見されたのが1981年である。その後、このカスケードはごく微量のペプチドグリカン(PG)とベータ-1、3-グルカン(βG)により活性化されることが判明し、昆虫血液の血漿部分がグラム陽性菌による医療機器などの汚染検査に適用できるかも知れないことが示された。1996年末に和光純薬工業株式会社より家蚕血漿がSLP試薬の名の下に細菌汚染検査試薬として発売され、この可能性は実証された。SLP試薬は発売以来、使用上の問題点が多々指摘されたが、それらは次の2点に纏めることが出来る。1つはSLP試薬がPGのいかなる構造を認識しているか明らかでないことと、SLP試薬がペプチドグリカンに特異的でないことであった。また、もう1点はproPOカスケードの全貌が明らかにされておらず、PGやβGをproPOカスケードを用いて定量する時の理論的根拠がはっきりしないことであった。我々はCS-plasmaをカードランとインキュベートする条件を種々検討し、ProPOカスケードが活性化される危険がほとんどない条件下でCS-plasmaをカードランとインキュベートする方法を見いだした。この方法でカードラン処理されたCS-plasma(plasma-PG)はザイモサンとペプチドグリカンをエリシターとして検討したところ、ペプチドグリカンにたいする感度がザイモサンに対するそれよりも1万倍程高いことが観察された。今後、この方法をさらに改良すれば、ペプチドグリカンとだけ特異的に反応するCS-plasmaの製品化に道がひらけると思われる。また、CS-plasmaを分画することにより、ProPOカスケードはPG認識タンパク、βG認識タンパク、proPO活性化酵素前駆体、proPO以外に少なくとも4つの構成要素が関与するかなり複雑な系であることが明らかになった。 上記の研究以外に本年度はproPOを活性化する酵素前駆体(proPPAE)のcDNAクローニングを行った。
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