研究課題/領域番号 |
06554038
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
系統・分類
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
植田 信太郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20143357)
|
研究分担者 |
斎藤 成也 (斉藤 成也) 国立遺伝学研究所, 助教授 (30192587)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | 遺伝子発現 / 転写制御因子 / ターゲット遺伝子 / 分子進化 / 種 / 形態進化 / 遺伝子発現系 |
研究概要 |
本研究の目的は遺伝子発現制御系を構成する転写制御因子とそのターゲット遺伝子、この両者の相互作用の結果である「ターゲット遺伝子の発現」を種を越えて定量ならびに定性的に捉えるための解析手法を開発することである。このために、遺伝子発現制御系として転写制御因子POUとそのターゲット遺伝子を選び、以下の各項目を段階的に進め、系の開発をおこなった。 (1)転写制御因子POU蛋白の分離・精製 (2)POU蛋白のターゲット遺伝子の分離 ターゲット遺伝子を分離するために、抗体法(POU蛋白に対する抗体をもちいて、POUが結合したDNA領域をその複合体として抗体アフィニティー・カラムにて分離する方法)とDNA結合法(POU蛋白が結合したDNA領域をメンブレンに対するアフィニティの違いにより分離する方法)の2つの独立した方法を試みた。しかし、POUのように一次構造上の類似性を有する遺伝子ファミリーを形成している転写制御因子の場合、抗体法では用いる抗体の特異性(paraloguesに対する交叉性)が問題となった。結果として、DNA結合法によりターゲット遺伝子の分離を試み、成功した。 (3)ターゲット遺伝子の構造ならびに機能解析 現在までに分離されたターゲット遺伝子は2つである。決定した塩基配列からは、既知の遺伝子あるいはそれらと類似性のある遺伝子ではないことが示され、現在その詳細な分析を継続中である。 (4)種を越えた遺伝子発現調節の解析 POU蛋白そのものの転写制御活性を生物種を越えて解析するために、酵母由来のGAL4の系を組み立てた。
|