研究課題/領域番号 |
06555042
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作・生産工学
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研究機関 | 沼津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
柳下 福蔵 沼津工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (60043147)
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研究分担者 |
酒井 保男 酒井技術士事務所, 所長
楠井 直樹 沼津工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (50259868)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 研削加工 / 研削シミュレーション / 砥粒切れ刃分布 / 研削仕上げ面粗さ / 研削抵抗 / 研削砥石 / 砥石の切れ刃分布 / 砥石の作業面 / 研削 / 機械加工のシミュレーション / 研削機構 / シミュレーション / モンテカルロ・シミュレーション / コンピュータシミュレーション / 比研削抵抗 |
研究概要 |
研削加工は研削条件、検削盤の剛性、被研削材料の特性や砥石車の特性など、多くの変数によって影響されることが知られている。本研究は研削の加工過程をパソコンによりできるだけ精確にシミュレーションすることを試みた。シミュレーションは砥粒切れ刃の作用状況、切れ刃による切削機構や研削盤の剛性などを考慮して実際の研削過程をできるだけ忠実にコンピュータのプログラムに表現することに基づいている。各種の条件でシル-イング、ドレッシングしたWA砥石車とCBNホイールにシミュレーションを適用た結果と実研削試験結果を比較し検討した。得られた研究成果は以下のように要約される。 (1)砥石車作業面の砥粒切れ刃分布は研削仕上げ面粗さならびに研削抵抗に強く影響するのでシミュレーションを行う時の最も重要なパラメータである。 (2)カーボンプレートをプランジカットした粗さデータとシミュレーション結果を併用して解析すると、研削状態において実際に作用する砥粒切れ刃の分布を精確に求めることができる。 (3)切れ刃分布はツル-イング、ドレッシング条件や研削条件によって大幅に変わるので、砥石車作業面の状態を評価するのに有益な変数である。 (4)切れ刃分布の幅が小さくなるほど、研削仕上げ面粗さは向上し、研削抵抗は減少する。 (5)切れ刃分布の幅が小さいほど、設定切込みに対する切残し量が大きくなる。 (6)所望の仕上げ面粗さに能率良く研削加工するためには、ツル-イング、ドレッシングの作業によって砥石車作業面に最適の砥粒切れ刃分布を形成する必要がある。
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