研究分担者 |
清宮 理 運輸省港湾技術研究所, 室長
鬼頭 宏明 大阪市立大学, 工学部, 助手 (40177879)
小沢 一雅 東京大学, 工学部, 助教授 (80194546)
島 弘 徳島大学, 工学部, 助教授 (00196461)
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 助教授 (60134334)
呉 智深 埼玉大学, 工学部, 助教授 (00223438)
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研究概要 |
通常のコンクリート施工と異なる点をも考慮に入れた鋼コンクリートサンドイッチ構造の合理的設計法の確立をめざした研究を行った結果以下のことが明らかとなった. (1)部材のせん断耐力に関しては、サンドイッチはりおびオープンサンドイッチはりに対して,実験及び有限要素解析により,耐荷機構とともに耐力算定モデルを構築することが出来た. (2)実験により,オープンサンドイッチ板のねじりひび割れ性状,強度,剛性などを明らかにした. (3)実験及び有限要素解析により,サンドイッチはりのせん断疲労破壊モードを明らかにするとともに,疲労耐力の算定法を提示した. (4)圧縮鋼板の座屈強度及び座屈後強度に関しては,数値解析及び実験から,その算定法を提案した. (5)鋼板とコンクリートとの付着に関しては,突起付き鋼板の場合及び鋼板に開口部がある場合の実験及び数値解析を行い,付着すべり性状と強度を明らかにすることが出来た. (6)隅角部の耐力を調べるための実験を行い,その結果が有限要素解析により推定できることを明らかにした. (7)サンドイッチ函構造の施工実験を行い,起こりうる最大級のコンクリート未充填部の寸法を明らかにした.この寸法の未充填部を有す部材の耐力実験を行い,耐力の減少の程度を明らかにした. (8)コンクリート充填生に関する簡易試験を行うことにより、未充填部が起こらないようにするための施工システムに関して提言を行った. (9)サンドイッチ構造の浮体構造物への適用性を検討し、課題を提示した。
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