研究概要 |
水と水中移動物体の相互運動の計測を目的として,水中物体と水の屈折率整合法を開発した。同時に,可視化計測法の高精度化を行った。 1.低屈折率透明体と水の屈折率整合法の開発 ヨウ化ナトリウム等の薬品を加え,水の屈折率を上げることにより,シリコンゴム等の低屈折率透明体と水の屈折率を整合させる方法を開発した。 2.水中を浮遊する球体とその周囲の流れ計測法の開発 シリコンゴムにより直径数センチの透明球を作製する方法として,シリコンゴムに比重を合わせたアルコール水溶液中にシリコンゴムを分散させる手法を開発した。 3.カルマンフィルターとχ^2検定を用いた多数の粒子の自動追跡アルゴリズムの開発 PTV(Particle Tracking Velocimetry)のために,統計,確率学的基礎に基づいたカルマンフィルターとχ^2検定を用いた3次元自動粒子追跡アルゴリズムを開発した。 4.高精度粒子画像情報注出法(粒子マスク相関法)の開発 PTVのための高精度粒子画像情報注出法として,粒子マスク相関法を開発した。 5トレーサー粒子と水の比重整合法の開発 5.トレーサー粒子の比重整合法として,芯物質が周囲と同じ水,膜が比重を調節した薄いプラスチック膜でできたマイクロカプセルを開発した。 6.移動物体の自動追跡撮影装置 ビデオカメラで撮影された画像から移動物体を認知し,その移動量を画像解析し,ビデオカメラ自身を移動させるシステムを開発した。 7.計測上のノ-ハウの整理
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