研究課題/領域番号 |
06555161
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野池 達也 東北大学, 工学部, 教授 (90005398)
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研究分担者 |
松本 明人 信州大学, 工学部, 助手 (30252068)
大村 達夫 岩手大学, 工学部, 教授 (30111248)
青井 透 群馬工業高専, 教授 (90270222)
宮原 高志 東北大学, 工学部, 助手 (70239432)
李 玉友 東北大学, 工学部, 助教授 (30201106)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 嫌気性処理 / UASB法 / 二段階構造 / 負荷能力 / COD除去率 / グラニュール / 微細構造 / 工場排水 / UASBプロセス / COD負荷 / 効率化 |
研究概要 |
本研究では、UASBリアクター、嫌気性流動床及び二層嫌気性消化などの諸プロセスのそれぞれの長所を取り入れ、消化槽で生成したガス気泡の上昇によって生じる内部循環及び二段階構造を用いて高効率で安定的UASBプロセスを開発し、実用化させることを目的としている。本研究の主な実績は次の通りである。 有効容積2.8lのUASBプロセスを試作し、異なる人工合成廃水を用いてCOD濃度とHRTを変化させた連続実験を行い、同プロセスの処理特性を検討した。COD除去率及び最大負荷は基質の種類によって多少違うが、いずれの基質でも最大COD負荷は2.5g/l/日以上に達しており、それ以下の負荷条件で運転すれば95%以上のCOD除去率が得られた。 グラニュールの生物学的微細構造は基質の種類によって異なるが、系状性のメタン生成細菌であるMethanothrixと共生コロニーがグラニュールの形成に大きな役割を果たしている。 糖分やアミノ酸等を主成分とする食品工場廃水に対するUASBプロセスの処理効果について検討した結果、COD容積負荷を10〜1g/l、日以上高くしても、95%以上のCOD除去率が得られた。また、グラニュールと固定床の二段構造を採用することにより、最大COD負荷を50%程度向上させることができた。 硫酸塩含有廃水については、二相消化法を活用することにより、硫酸塩を酸生成相で還元させ、除去することが可能であった。HRT8〜12時間であれば、COD/S比が低下しても硫酸塩の除去率は60%〜98%であった。
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