研究課題/領域番号 |
06555173
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20094112)
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研究分担者 |
大城 匡豊 (株)大氣社, 技術研究所, 研究員
中島 正弘 鹿児島工業高等専門学校, 助教授 (70124170)
岩下 剛 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (90253905)
黒木 荘一郎 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (30094139)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 空気調和システム / 火山灰 / 集塵装置 / 圧力損失 / 捕集効率 / 空気調和装置 / 慣性力 / エリミネータ / 慣性力除塵 / 可視化 / 粒度 |
研究概要 |
本研究により得られた成果の概要は以下の通りである。 1)噴火口から10キロ程度離れた鹿児島市中心部への降下火山灰は、75μm以上の粒子が全粒子の質量百分率の80%程度を占めている。 2)重力場における粒子の運動方程式にストークス域および中間域での抗力係数を考慮して粒子の飛跡を求めた。重力の影響は、粒子が大きい程大きく、風速の増加にしたがって相対的に低下することを示した。 3)慣性力集塵部の風速2〜7m/sにおける圧力損失は塩ビ製エリミとアルミ製エリミで1〜15mmAq程度であり、鉄板製(溝無し)エリミの圧力損失はこれより10〜40%程度低い。 4)慣性力集塵部の捕集効率は、風速が4m/s以下で塩ビ製エリミ,アルミ製エリミでは70〜90%,鉄板製エリミはこれより約5%低い。 5)慣性力集塵部について、部分捕集効率から合成した全粒度域の捕集効率が、全粒度域の火山灰を用いた測定によって得られた捕集効率と類似した値になることを確認した。したがって火山灰の粒度分布を知れば、その火山灰に対する捕集効率を部分捕集効率より合成できると考えられる。このような合成に用いる部分捕集効率を測定し、実用可能なデータとして整理した。湿式集塵部の捕集効率は、風速4〜7m/s程度の時97%以上である。湿式集塵の捕集効率は高いが給水装置が必要となり、メンテナンスの負担が増加する。したがって、非常に降灰量が多い場合を除き、湿式方式はできるだけ使用しない方がよいと考えられる。
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