研究課題/領域番号 |
06555180
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大庭 卓也 帝京大学, 理工学部, 助教授 (00211110)
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研究分担者 |
山野 昭人 理学電機(株), X線研究所, 技師補
中村 真一 帝京大学, 理工学部, 助手 (80217851)
原 徹 帝京大学, 理工学部, 助手 (70238161)
田井 英男 帝京大学, 理工学部, 教授 (80029074)
堀 俊彦 帝京大学, 理学電機・X線研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 低温装置 / X線4軸型回折計 / X線回折 / 相転移 / X線4軸型回析計 / X線4軸回折計 / 小型冷凍機 |
研究概要 |
材料科学の中で相転移の占める割合は大きい。常温、低温での結晶構造解析、相転移の機構の研究などその必要性は増している。4軸型回折計に利用される冷却装置はN_2ガス吹き付けタイプと冷凍機のタイプがあるがガス吹き付けは温度の均一性や窒素の消費などの問題があり、また冷凍機は大型になり、通常型の4軸回折計に取り付ける事ができないという問題がある。本研究ではこの様な状況の中で、小型の冷凍機を用いた通常型のX線4軸回折計に搭載可能な小型の低温装置の試作、開発を目的とした。冷凍機部分はInframetrics,Inc.社製のmicro-coolerを使用した。4軸回折計に搭載可能な形に組み上げ後、種々の原因により十分な低温を得ることができなかった。アメリカのメーカーに冷凍機本体の不具合を問い合わせるなどの問題が生じ、かなりの時間を費やさざるをえなかった。しかし、その後は各部分の熱絶縁、真空などの問題を解決し、一応の完成を見た。装置は4軸取り付け部分、冷凍機部分、チャンバーの3つの部分からなっており、30分以内で117Kまで温度が下がり、当初の目的は達成した。温度のふらつきは現在のところ到達温度で約±1.5Kであるが、これは温度コントローラー部分の調整でもっとよくなると思われる。低温にしてラウエ写真の撮影や、4軸回折計に搭載して反射の測定も行った。さらに便利に使うためにはいくつかの解決しなければならない問題があるが、試験的に小型の冷凍機を作成するという意味では一応の成果を得る事ができた。
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