研究課題/領域番号 |
06555192
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
複合材料・物性
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
稲垣 訓宏 静岡大学, 工学部, 教授 (30022015)
|
研究分担者 |
長谷川 哲 藤森工業(株), 包装研究所, 研究員
田坂 茂 静岡大学, 工学部, 助教授 (10134793)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
キーワード | SiOx / ガスバリヤ- / PETフィルム / 包装材料 / プラズマ重合 / 酵素透過量 / テトラメチルシラン(TMS) / テトラメトキシシラン(TMOS) / 酸素透過量 / ポリエステルフィルム / シラン化合物 / XPSスペクトル |
研究概要 |
本研究はポリエステルを食品包装材料への用途開発を図るため、食品包装材として必須要素の一つであるである酵素ガスバリヤ-性能を改善するすることを目的として計画された。具体的には、ポリエステルフィルムの酵素ガスバリヤ-性能が、SiOxをフィルム表面にコートすることによって改善が可能であるかを検討した。なお、SiOxの合成には有機シラン化合物のプラズマ重合法を採用した。 1.有機シラン化合物であるテトラメチルシシラン(TMS)、テトラメトキシシラン(TMOS)のプラズマ重合からSiOxを含む薄膜の合成が可能である。 2.TMSおよびTMOSのプラズマ重合の際に、酵素を混合することによって、プラズマポリマー中の炭素成分を減少することができる。 3.リモート酵素プラズマの照射は、TMS、TMOSのアルキル基の分解を促進し、炭素成分の少ないプラズマポリマーSiOxが合成できる。 4.TMOSに酵素を60mol%混合した混合物は、プラズマ重合によるSiOx合成の原料として適当である。 5.TMOS/02混合物(60mol%O_2)からのプラズマ重合により合成したSiOxのコートは、ポリエステルフィルムの酵素ガスバリヤ-性能を向上することが可能である。 6.SiOxをコートした(80nm厚さ)ポリエステルフィルムの酵素ガス透過量は、未コートフィルムの約1/4に低下した。とみに、SiOxをコートした(80nm厚さ)ポリエステルフィルムの酵素ガス透過量は14cm^3/m^2-day-atmであり、未コートフィルムの透過量は38cm^3/m^2-day-atmである。
|