研究課題/領域番号 |
06555209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木塚 徳志 名古屋大学, 工学部, 助手 (10234303)
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研究分担者 |
石田 洋一 東京大学, 工学部, 教授 (60013108)
田中 信夫 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40126876)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 接合 / 電子顕微鏡 / ヘテロ接合 / その場解析 / 原子分解能 / 高分解能透過電子顕微鏡 / 電子線加工 |
研究概要 |
これまでに電子顕微鏡内試料室で試料の片側をxyzの3軸方向に0.2nm間隔で動かして試料を変形させる特殊変形試料ホルダーを開発した。これを利用し、まず2つのナノメートルサイズの微細な先端をもつ金を接合させ、ただ1つの粒界を形成させた。その後、電子線入射方向に対して平行なx,y方向に変位させて応力を負荷し、強制的に粒界すべりを起こさせた。この一連の過程を0.1nmの空間分解能と1/60秒の時間分解能をもつ高分解能電子顕微鏡その場観察方法により原子直視的に解析した。 高分解能観察では金ナノ結晶に2つの交差する{111}格子縞が現れており、これより原子配列を知ることができた。初め、離れていた金を接触させると回転角8°の小傾角粒界が形成された。すなわち、清浄表面をもつ金ナノ結晶同しを接触させると室温であっても結晶学的に接合することが明らかとなった。さらにこれらに圧縮的な応力を加えると、粒界下側の領域が変形せず粒界に沿ってすべった。次に引張り的な応力を加えると、逆方向にすべったあと、粒界近傍の領域が塑性変形しネック形状の粒界が形成された。このように本手法でより接近-接触-接合-変形-粒界すべり-破断の過程を原子直視的に解析できることがわかった。
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