研究課題/領域番号 |
06555210
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野城 清 大阪大学, 溶接工学研究所・化学反応部門, 教授 (40029335)
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研究分担者 |
内藤 牧男 (株)ファインセラミックスセンター試験研究所, 主任研究員
横山 豊和 ホソカワミクロン(株), 粉体工学研究所, 研究所長
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 複合粉末 / 溶射 / 耐摩耗性 / メカノケミカル反応 / 熱電材料 / 温度評価 |
研究概要 |
Mo-Si系複合粉末の作製とその溶射特性の評価を行い、以下の知見が得られた。 (1)Moを核粒子、Siを子粒子あるいはその逆にSiを核粒子、Moを子粒子した複合粒子の創製が可能であることが明らかになった。 (2)Mo-Si系複合粉末を溶射に用いることによって、溶射後の皮膜の組成は約50%のMo-Si_2で構成されていることが明らかとなった。 (3)未反応のMoおよびSiは基板の加熱を行いながら溶射することあるいは溶射後皮膜の熱処理を行うことにより、完全に反応を完了させることが可能であることが明らかとなった。 (4)複合粉末の溶射によって得られた皮膜の機械的性質はMoSi2粉末の溶射によって得られた皮膜のそれとは同程度であることが明かとなった。 (5)作製した複合粒子の流動性は溶射粉末として使用するためには十分ではなく、平成7年度の研究で流動性の向上を計ることが必要である。 (6)得られた複合粒子の反応性は複合粉末の作製時に微量のC (0.05wt%)を添加することによって、いちじるしく改善され、反応開始温度を100°C以上低下させることができた。これはCと粉末表面の酸化皮膜との間でCOガスの生成反応が生じ、酸化皮膜の厚みが減少する。このことが、溶射粉末が飛翔中あるいは基板へ衝突した際の粉末間の反応性を高め、健全な溶射皮膜の形成に有効な寄与をする。 この反応条件については、Cの添加量は反応チャンバー内の真空度、装置の負荷同力が重要な要因となることを明かにした。その詳細は11.研究発表に記載した発表論文中に述べている。
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