研究課題/領域番号 |
06555230
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
反応・分離工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
新井 邦夫 東北大学, 工学部, 教授 (10005457)
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研究分担者 |
伯田 幸也 東北大学, 工学部, 助手 (30250707)
城石 昭弘 日産化学工業(株), 富山工業技術部, 部長
阿尻 雅文 東北大学, 工学部, 助教授 (60182995)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 超臨界水 / 反応晶析 / 微粒子 / 複合酸化物微粒子 / バリウム・フェライト / バリウムフェライト / 反応晶折 / 脱水反応 |
研究概要 |
超臨界水中での複合金属酸化物微粒子の連続高速合成プロセスの開発を目的として、その一例として磁気記録材料として用いられる複合酸化物微粒子バリウムフェライト微粒子の合成に関して実験的検討をおこなった。 本研究結果から、バリウムフェライト微粒子を極めて短時間(60秒以下)で、連続合成でき、また操作条件を適切に設定することで、磁化特性の高い、非常に小さく(60nm)、粒子サイズ分布が極めて小さい微粒子を合成できることがわかった。また、高濃度下での連続運転も可能であり、十分経済的プロセスとなることが示された。 以下に超臨界水中での水熱合成によるバリウムフェライト微粒子連続合成ための操作条件ををまとめる。 (1)本手法により、単一相、単分散なバリウムフェライト微粒子を合成するためには、酸化物合成の中間生成物であると思われる水酸化沈殿ゲルを常温で生成させておき、超臨界水と混合反応させることが必要である。 (2)昇温パターンを2段階にすることで、より単分散な微粒子を合成できる。温度によって核発生過程と成長過程と分離できた結果と考える。 (3)原料のFe/Ba比(バリウム濃度)、アルカリモル比(水酸化物濃度)を調整することにより、粒径が制御可能であり、特にバリウム濃度は大きく粒径に影響を与える。 また、熱水による水熱合成法と比較して、超臨界水中では合成した微粒子は結晶性並びに磁化特性が高いものが得られた。これは、超臨界水中では水酸化物からの脱水反応が極めて高速に進行したためであると考える。
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