研究課題/領域番号 |
06555247
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今中 忠行 大阪大学, 工学部, 教授 (30029219)
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研究分担者 |
高木 昌宏 大阪大学, 工学部, 助教授 (00183434)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 分子シャペロニン / 不溶性顆粒 / タンパク質フォールディング / 熱ショックタンパク質 / 細胞内フォールディング / インクルージョンボディー / タンパク質フォールディイング / モノクローナル抗体 / シャペロニン / インクルジョンボディー / 巻き戻し |
研究概要 |
超好熱始原菌のシャペロニンのうち、βサブユニットは特に蛋白質に対する親和性が高く、蛋白質をリフォールドするとき重要な役割を果たすと考えられる。我々はPyrococcus sp.KOD1株のβサブユニットに相当する遺伝子cpkBを大腸菌で発現、精製し、その機能を検討した。酵母のアルコール脱水素酵素(ADH)の熱処理による活性の消失をCpkBを添加することで防いだ結果が得られた。さらに興味深いことにCpkBは標的となる酵素に対して高濃度で作用させると、ATPは必ずしも必要ではなかった。次に、CpkBが不溶性顆粒(inclusion body)を可溶化する効果について調べた。大腸菌を宿主にして物質生産を行なう場合、過剰合成された蛋白質は不溶性顆粒を形成し、沈殿することがある。このことは大腸菌で外来の蛋白質を大量に生産するときに直面する大きな問題のひとつとなっている。CpkBを併せて発現させたところ、不溶性顆粒低減に非常に効果的であることが解った。この可溶化効果はアミラーゼのような細菌型蛋白質から抗体のような真核生物特有のものに至るまで幅広く認められた。
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