研究課題/領域番号 |
06555280
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
茶谷 直人 大阪大学, 工学部, 助教授 (30171953)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ビニルシラン / ビニルゲルマン / アリルシラン / 酸素富化膜 / ケイ素 |
研究概要 |
本研究は当グループで見い出した新触媒反応をベースに酸素富化膜製造用のビニルシランモノマーの効率的合成法を確立することを目的とした。得られた主な成果は、下に示した3つの新しいビニルシラン合成法を見い出したことである。 1.パラジウム錯体を触媒とする末端アセチレン類とヨードトリメチルシランと有機亜鉛との反応による立体選択的ビニルシラン合成法を開発することができた。本反応は、3成分カップリングによる選択的ビニルシラン合成である。有機亜鉛としてはジアルキル亜鉛がもっとも反応性が高く、アセチレンの末端炭素にシリル基を、内部炭素にアルキル基を選択的に導入することができる。 2.ルテニウム錯体を触媒とするスチレンとアリルシランとのシリル基移動による立体選択的ビニルシラン合成法を開発することができた。アリルシランとしては、トリエトキシアリルシランがもっとも反応性が高いことがわかった。 3.パラジウム錯体を触媒とするアセチレン類とトリメチルゲルミルシアニドとの反応による位置および立体選択的ビニルゲルマン類の合成法を開発することができた。ビニルシランと比較してビニルゲルマンの酸素富化膜としての機能はまだほとんど検討されていない。しかし、本反応により、β位にシアノ基を有するビニルゲルマン類を効率的に合成するルートを確立することができた。また、種々の官能基から分子内に存在しても全く問題なく反応は進行する。
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