研究課題/領域番号 |
06555283
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
高分子合成
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瓜生 敏之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80011005)
|
研究分担者 |
鬘谷 要 (髪谷 要 / 鬟谷 要) 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (20251465)
加藤 隆史 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70214377)
東海林 忠生 大日本インキ化学工業(株)総合研究所, グループリーダー
葛原 弘美 埼玉大学, 工学部, 教授 (50100053)
中島 秀喜 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20192669)
東海林 忠夫 大日本インキ化学工業(株), 総合研究所, グループリーダー
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
|
キーワード | 硫酸化アルキルオリゴ糖 / 抗エイズウイルス活性 / オリゴ糖 / ラミナリオリゴ糖 / カードランの酸加水分解 / ラミナリペンタオース / ラミナリデカオース / 硫酸化フッ化アルキルオリゴ糖 / エイズ薬 / セロオリゴ糖 |
研究概要 |
オリゴ糖を出発原料として、非常に高い抗エイズウイルス(HIV)活性をin vitroで示す硫酸化アルキルオリゴ糖を合成した。オリゴ糖の還元末端に長鎖アルキル基を結合させて、アルキルオリゴ糖を作った。この化合物の糖鎖部分に含まれる水酸基を硫酸化し、硫酸化オリゴ糖部分と長鎖アルキル基部分が直線的に結合した硫酸化アルキルオリゴ糖を得た。合成の各段階は新規反応であり、しかも中分子量化合物であるので、各反応後の分離精製が困難であった。クロマトグラフィーや脱塩過程を工夫して、目的物を高純度で得ることができた。 オリゴ糖の種類と糖残基数が活性に及ぼす影響を調べるため、5〜9糖のラミナリオリゴ糖(L5〜9)及び4〜7糖のマルトオリゴ糖(M4〜7)とC12〜C18のn-アルキル基を組み合わせて、SL5-C12(硫酸化ドデシルラミナリペンタオシド、以下同様)、SL5-C18、SL9-C12、SL9-C18、SM4-C12、SM5-C12、SM7-C12、SM7-C18などの非常に多くの硫酸化アルキルオリゴ糖を合成した。 さらに分岐アルキル基、アラルキル基、フッ素含有アルキル基など種々の構造のアルキル基を結合させた。これらの化合物につき抗HIV活性と細胞毒性をMT-4細胞-HTLV-IIIB系で測定した結果、硫酸化ラミナリペンタオシドが最適の化合物であると結論した。この化合物は50%感染阻害濃度は0.10μg/mlと非常に高い抗HIV活性を示した。また、これはマウスに静脈注射して血中持続性を調べたところ、半減期約10〜20hrを示し、かなり長かった。原料ラミナリペンタオースの大量合成は、カードランの酵素分解法及び酸加水分解法につき検討したが、生成オリゴ糖混合物のクロマト分離の段階に長時間を要することが分った。
|