配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1994年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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研究概要 |
疲労き裂の開閉口挙動をDugdaleを発展させて導き,すでに提案している負荷過程でき裂先端に引張塑性域が生じだす時点の荷重RPG荷重から最大荷重にいたる荷重範囲に対応する応力拡大係数範囲ΔK_<RP>を用いて,最大荷重が低下した直後の遅延減速現象が定量的に評価されること,ならびにき裂停留条件はΔK_<RP>が0の時であることが判明した。また,RPG荷重の実測値と上記モデルによる推定値が良く一致することを明らかにした。さらに疲労被害を受ける寸法ω^^〜(実測はできないが)がΔK_<RP>と良い相関を示すこと,ならびにω^^〜をもとに,残留応力場での疲労き裂成長曲線,平均荷重が変化する嵐モデル荷重を与えた場合の疲労き裂成長曲線が推定でき,実験値と良く一致することが示された。しかし,非常に大きな過大荷重が作用した場合には推定値は非安全側になることが判明した。 一方,切欠底の多数点から発生・伝播する表面き裂については,成長段階で合体を繰り返すので,アスペクト比変化がばらつくが,近接する表面き裂の干渉効果を考えた最深部のK値と同じK値を有する1つの仮想的な表面き裂(深さは変えずに)を考え,そのアスペクト比変化を調査すると,き裂合体完了時点までは,アスペクト比変化の実験式を導出した。また,表面き裂問題をバネに置き換え2次元問題として解く手法を提案した。
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