研究課題/領域番号 |
06556008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
上田 一郎 北海道大学, 農学部, 教授 (10113523)
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研究分担者 |
松村 健 株式会社グリーンバイオ研究所, 研究員
畑谷 達児 北海道大学, 農学部, 助手 (20241367)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 抗ウイルス遺伝子 / 馬鈴薯 / イネ / 形質転換 / 抗体ウイルス遺伝子 |
研究概要 |
イネおよび馬鈴薯の昆虫で媒介される重要病害イネ萎縮ウイルス、イネラギッドスタントウイルス、ジャガイモ葉巻ウイルス、ジャガイモYウイルスの遺伝子やウイルス抗体遺伝子を導入し、形質転換植物のウイルス抵抗性を評価した。 1。イネ萎縮ウイルスとイネラギッドスタントウイルスの外被蛋白質で形質転換したイネにそれぞれのウイルスを接種した。どれも抵抗性や病徴の軽減を示さず、ウイルス増殖量の減少も観察されなかった。 2。ジャガイモ葉巻ウイルスの外被蛋白質遺伝子とRNAポリメラーゼを組み込んだ馬鈴薯にジャガイモ葉巻ウイルスを接種した。感染率は非形質転換体と同じであったが、ウイルス増殖量が抑制されている形質転換体を得た。 3。ジャガイモYウイルスの外被蛋白質に対する抗体遺伝子を組み込んだタバコにジャガイモYウイルスを接種したが、抵抗性を示す形質転換体は得られなかった。 4。ジャガイモYウイルスの外被蛋白質遺伝子を組み込んだ形質転換タバコにジャガイモYウイルスを接種したが、抵抗性を示す個体は得られなかった。 5。以上の結果から、昆虫媒介生ウイルスの場合、ウイルス由来の遺伝子で形質転換した作物に、完全な抵抗性を賦与するのは難しい事が明らかになった。今後は、宿主が本来備えている、抵抗性遺伝子を探索する必要が有ると結論した。
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