研究課題/領域番号 |
06556016
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 昌 京都大学, 農学部, 教授 (70093250)
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研究分担者 |
片岡 道彦 京都大学, 農学部, 助手 (90252494)
小林 達彦 京都大学, 農学部, 講師 (70221976)
秋元 健吾 サントリー(株), 生物医学研究所, 研究員
馬場 直道 岡山大学, 農学部, 教授 (50027075)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | アラキドン酸 / ミ-ド酸 / 高度不飽和脂肪酸 / 機能性脂質 / シンブルセルオイル / Mortierella alpina / シングルセルオイル / ジホモ-γ-リノレン酸 / 機能性油脂 / Single Cell Oil / Moritierella alpina |
研究概要 |
M. alpina 1S-4はグルコースを含む単純な培地によく生育し、著量の油脂を蓄積する。菌体の脂質含量は約500mg/g菌体に達し、全脂肪酸の約70%がAAで占められるユニークな油脂(トリグリセリド)が得られる。DGLAからAAへの変換に関与する△5不飽和化酵素欠損変異株を用いるとDGLAを選択的に生産できる。オレイン酸からリノール酸への変換を触媒する△12不飽和化酵素の欠損変異株ではω6経路が遮断され新たにオレイン酸を親脂肪酸とするω9経路が誘導される。従って、本変異株を用いるとミ-ド酸が生産できる。EPAの生産は、低温下で親株を培養し、ω3位の不飽和化反応を活性化することで可能となる。あるいは、ω3経路の親脂肪酸であるα-リノレン酸を含む油脂(アマニ油)を培地に加え、これをEPA含有油脂へと変換することもできる。また、これらの生産研究を通じて不飽和化酵素の特異的阻害剤を多数見いだすことができた。そのほとんどは動物の系でも同様の阻害作用を示す。中でもゴマ種子に含まれるセサミンは天然の不飽和化酵素阻害剤としては最初のものであり、△5不飽和化酵素を特異的に阻害する。これらの阻害剤は脂質代謝の調整や改善に利用できる可能性があり、興味深い薬剤である。
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