研究課題/領域番号 |
06556034
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
渡辺 武 (渡邉 武) 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60017051)
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研究分担者 |
佐藤 秀一 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (80154053)
竹内 俊郎 東京水産大学, 水産学部, 教授 (70092591)
古市 政幸 九州大学, 農学部, 教授 (00038225)
袈裟丸 倉基 宮崎大学, 農学部, 教授 (70040855)
示野 貞夫 高知大学, 農学部, 教授 (00036732)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1995年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1994年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | 養魚飼料 / 代替タンパク質 / ブリ / マダイ / 大豆油粕 / コーングルテンミール / ミートミール / フェザ-ミール |
研究概要 |
本研究は、最近新たに開発したソフトドライペレット(SDP)を中心にスチームペレット(DP)単独型モイストペレット(SMP)を用い、主要養殖対象魚であるブリ,マダイ、シマアジ、ニジマス用飼料における種々のタンパク質原料の利用性を明らかにするとともに、それらの利用性を改し、養魚飼料における代替タンパク質の有効利用を図ることを目的とした。 その結果、ブリでは大豆油粕(SBM)、コーングルテンミール(CGM),ミートミール(MM)を併用配合した場合、SDPでは魚粉の60%を代替できることが明らかとなった。また濃縮大豆タンパク質を50%配合した試験区では、供試魚の生理状態が魚粉飼料区より劣ったため、その利用性についてはアミノ酸組成を含めてさらに検討する必要があると思われた。SMPの場合にもSBM,CGM,MMおよび粉末麦芽タンパク質(MPF)などの併用添加により、成長、飼料効率を低下させることなく、魚粉配合量を半減できることが明らかにされた。また、SMPではSBM,CGM,MM,MPF,ミートボーンミール(MBM)、ナタネ油粕を単独で20-30%配合できるが、多量に配合した飼料を摂餌した魚はアミノ酸バランス、抗栄養因子、難消化性などの起因する成長や飼料効率低下が観察された。SBMの利用性の改善について検討した結果、生SBMの栄養価は劣悪だが、加熱処理により向上した。その栄養価はアルコール処理によりさらに向上したが、分離精製あるは部分加水分解処理ではそれ以上には向上しないことが判明した。マダイではエクストルーダー処理および未処理のSBMをそれぞれ30%(魚粉代替率60%)配合した高カロリーDPおよびSBMを30%配合したSDPを製造し、SBMの利用性を検討した。その結果、マダイのSBM配合DPに対する嗜好性はいずれも良好であり、エクストル-ダ処理の有無に関わらず飼育成績も魚粉料に比較できるものであった。すなわち、マダイ用DPの魚粉代替タンパク質源として30%前後配合できることがわかった。シマアジでもSBMおよび小麦胚芽は、小型魚による飼育結果および実用レベルにおける成長、飼料効率、タンパク質蓄積率や血液性状等から、飼料中30%までは配合可能であることがわかった。ニジマスにおいても海水魚以上に代替タンパク質を利用できるこが明らかとなった。
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