研究課題/領域番号 |
06556043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
農業機械学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
山下 律也 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30026463)
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研究分担者 |
伊藤 博通 近畿大学, 生物理工学部, 助手 (00258063)
渡辺 俊明 近畿大学, 生物理工学部, 講師 (50201207)
東本 暁美 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90181073)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 高水分農産物 / 加工食品 / 乾燥機 / 自動化 / 多目的利用 |
研究概要 |
本研究は、従来比較的困難とされていたペースト状の高水分材料の物性値に基づく乾燥特性を明らかにし、品質低下を招かない最適乾燥法を見いだすとともに、多目的でしかも低コスト機械の開発を目指している。得られた研究成果は次のようである。 1)おから乾燥特性を解明するため、乾燥温度別・水分領域別・初期水分別の基礎的な実験を行いバンド乾燥へ適用する場合の運転基準を得た。この結果を参考にして試作したバンド乾燥機を用いて実用化運転を行ったが、予想にほぼ適った状態で運転が出来た。経済性を考慮した場合、乾燥温度は55C程度とし、初期水分の高い材料(80%)は、予措乾燥または生・乾燥おから(水分10%)を混合貯留によって65%程度にしてから機械運転すると、実用性が高いと思われる。 2)パック用粉茶は、既往の生産過程で生ずる粉茶と最終製品を粉砕する方法が取られてきたので、まず現状の生産施設の製品化実態を捕らえ、高コスト化と異常な消費エネルギーに至っている実態を解析した。中国茶(烏龍茶)加工方法を参考に、含水率350%の生葉を蒸熱・粗揉した後粉砕し、高温高湿処理方式に展開した場合について検討を加え、基礎的なデータを捕らえた。 この製造法の自動化機構は,温湿度・風量・移動速度などプログラム制御の外、連続乾燥操作として間欠・撹拌・発酵乾燥の組合わせ方式が必要であり、検討中である。 3)低コストを前提とする施設の多目的利用は、各種乾燥方式について検討を終え、試作乾燥機との結合を含め、自動ラック乾燥システム方式の体系的利用について具体的な設計案が出来た。すなわち、回分式静置型を基本に、各種農産物・食品の乾燥の他、貯蔵・選別・加工・流通施設として有効であることを明らかにした。
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