研究課題/領域番号 |
06556047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 康之 東北大学, 農学部, 教授 (90005637)
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研究分担者 |
加藤 和雄 東北大学, 農学部, 助教授 (60091831)
須山 享三 東北大学, 農学部, 教授 (70005635)
太田 実 東北大学, 農学部, 助教授 (00005670)
小田 伸一 東北大学, 農学部, 助手 (60211827)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | ウシ初乳 / IGF-I / 細胞死 / LM細胞 / 初乳 / 細胞増殖 / ペプチド |
研究概要 |
ウシ初乳中に成長因子等を含むさまざまな生理活性物質が含まれていることが知られている。そこでウシ初乳中の生理活性物質について検索を行った結果、マウスLM線維芽細胞の増殖を抑制するペプチド性物質が含まれていることを見い出した。すなわち、ウシ初乳から調製したイオン交換クロマトグラフィー画分の生物作用をLM2d6細胞を用いて検討したところ、Fr.5、Fr.6、Fr.7、およびそれらの混合画分(Fr.567)に強い細胞死誘導効果が認められた。一方、L6細胞およびBalb/c3T3細胞では、細胞増殖促進効果が認められた。 ウシ初乳のIGF-I含量は高く、L6細胞およびBalb/c3T3細胞の細胞増殖促進効果を示すFr.567中の因子がIGF-Iである可能性があったので、イオン交換クロマトグラフィー画分中のIGF-I濃度を測定した。その結果、Fr.567がIGF-Iを高濃度に含むことが明らかとなり、IGF-Iが、L6細胞およびBalb/c3T3細胞に対して細胞増殖促進効果を示す原因であると考えられた。しかし、IGF-Iが細胞死を誘導する作用については、これまで全く報告されていないことから、LM2d6細胞に対する特異的効果について検討した。 3種類の細胞にIGF-Iを添加し、それぞれの細胞に対するIGF-Iの細胞増殖あるいは細胞死誘導効果を検討した。その結果、IGF-Iは、L6細胞およびBalb-/c3T3細胞に対しては細胞増殖促進効果を示したが、LM2d6細胞に対しては細胞死誘導効果を示すことが明らかとなった。
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