研究課題/領域番号 |
06557001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
阿部 和厚 北海道大学, 医学部, 教授 (10001869)
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研究分担者 |
繁野 雅次 セイコー電子工業(株), 科学機器事業部・開発三課, 研究員
安武 正敏 セイコー電子工業(株), 科学機器事業部・開発三課, 主査
吉岡 充弘 (吉岡 光弘) 新潟大学, 医学部, 助教授 (40182729)
牛木 辰男 新潟大学, 医学部, 教授 (40184999)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
1996年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1995年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1994年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | プローブ顕微鏡 / 電子間力顕微鏡 / 生物試料 / 摩擦力 / 粘弾性 / 培養細胞 / 蓋膜 / 精子 / フォトン顕微鏡 / 原子間力顕微鏡 / 神経細胞 / イオン電流顕微鏡 |
研究概要 |
医学生物学用プローブ顕微鏡の開発と応用の研究を行つた。プローブ顕微鏡はつぎの4種を開発し、計測条件を設定した。1)高解像度プローブ顕微鏡:柔らかい生物試料が安定して観察できるように、h反射顕微鏡を組み込み、とくに、ノンコンタクトモード、サイクリックコンタクトモードのコンピューターのソフトを改善した。また、広視野も観察できるようにした。さらに、液中でのサイクリックコンタクトモード計測、粘弾性の計測を行えるようにした。2)液中プローブ顕微鏡:培養顕微鏡を組み込むなど、生きた培養細胞の液中観察を容易にする設計とし、計測中に剥離しやすい培養細胞の計測条件を改良した。3)真空高解像度プローブ顕微鏡:サイクリックコン夕クトモードで空気抵抗を減じて商解像をめざす目的のプローブ顕微鏡を開発し、使用可能とした。4)生物用フォトン顕微鏡:レーザー光の透過光、およびそれにより励起される蛍光を測定可能とした。これらの機器を生物試料の計測に応用するためには、拭料作成と計測条件をそれぞれ工夫する必要があった。ここでは内耳蓋膜の表面構造、培養神経細胞、培養神経膠細胞、培養線維芽細胞の動態と立体形態、精子の特に頭部における表面物質等の計測を試した。その結果、生物試料の超徽立体形態、細胞膜表面の超徽立体形態、膜直下のフィラメント、綱胞膜表面物質およぴ細胞の粘性、弾性および生きた細胞の経時的形態変化を計測でき、細胞生物学に新しい視点を与える道を開いた。試料は基盤にできるだけ薄く、平滑に、しかもしっかりと固着する必要があった。
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