研究課題/領域番号 |
06557004
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
丸山 芳夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (00133942)
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研究分担者 |
田代 真人 国立予防衛生研究所, ウイルス第一部, 部長 (90111343)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | 粗面小胞体 / パッチクランプ / イオンチャネル / 膜容量 / 出芽 / 小胞体カルシウム / カリウムチャネル / カルシウム / 小胞体 / 核膜 / 発芽 |
研究概要 |
1.核膜に付属する粗面小胞体を対象に、その膜に存在するイオンチャネルと脂質二重膜の変化(出芽)を電気的に計測した。膵腺腺房細胞より脱核操作にて分離した核・小胞体複合体(ERC)にパッッチクランプ法を適用し、イオンチャネル電流を単一チャネルレベルおよびホール電流レベルにて計測した。その結果、粗面小胞体膜上に、1)小胞体管腔側のCa濃度によって制御されるmaxiCa-依存性Kチャネル 2)外向き整流性電位依存性Kチャネル 3)内向き整流性C1チャネル、を同定しえた。これらのチャネルは、小胞子体管腔側からのCa放出制御にあずかるものと推測される。 一方、粗面小胞体膜表面の電気的容量変化をERCにおいて計測した結果、小胞体管腔側のCa濃度を10-200マイクロモル程度に上昇させると膜容量の増加が観察された。ついで膜局所での容量変化計測を行った。単一ステップ状容量変化のサイズ分布はボルツマン型であった。このことは、単一のエネルギーピークをもつ熱力学的形態エネルギー現象論として記述されうる。小胞体管腔Ca濃度の増加させた条件下では、ステップ状増加の確率が減少に比べ増加した。これらは、小胞体管腔Ca濃度によって制御される膜の微少形態変化、すなわち非コート性出芽(小胞形成)として理解された。この結果は、従来より不明であった小胞輸送の小胞体管腔Ca濃度依存性を説明する。
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