研究課題/領域番号 |
06557014
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
|
研究機関 | 京都大学 (1995) 岡崎国立共同研究機構 (1994) |
研究代表者 |
月田 承一郎 京都大学, 医学研究科, 教授 (50155347)
|
研究分担者 |
米村 重信 京都大学, 医学研究科, 講師 (60192811)
伊藤 雅彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (70270486)
永渕 昭良 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80218023)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
|
キーワード | 脳血管関門 / タイトジャンクション / オクルディン / クローディン / ノックアウト / 細胞接着 / リン酸化 / 内皮細胞 / アンチセンスDNA / 機能阻害抗体 / 上皮細胞 / Z0-1 / 脳血管バリアー |
研究概要 |
タイトジャンクションの接着分子について以下の所見を得ることができ、脳血管関門の人為的制御法の開発につながる重要な進展が得られた。 【オクルディンのリン酸化】 タイトジャンクションの接着分子オクルディンは、電気泳動上、幾本ものバンドに分かれる。これが何によるものかを検討した結果、リン酸化によるバンドシフトであることが明らかになった。また、オクルディンがリン酸化されると、タイトジャンクションに組み込まれることが明らかになり、タイトジャンクションを制御する道が開かれた。 【オクルディン遺伝子のノックアウト】 オクルディン遺伝子をノックアウトすると、タイトジャンクションがなくなり、細胞間のバリアーがなくなることが期待された。しかし、予想外なことに、オクルディンを欠失した上皮細胞においてもタイトジャンクションが見られた。以上のことは、オクルディン以外にもタイトジャンクションの接着分子が存在することを明らかに示した。 【新しいタイトジャンクション膜蛋白質】 そこで新しいタイトジャンクション膜蛋白質を探索した結果、分子量22kDの新規の膜蛋白質を同定することに成功し、クローディンと名付けた。今後の脳血管関門の制御へ向けて大きな一歩となった。
|