研究課題/領域番号 |
06557019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
本田 武司 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (60029808)
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研究分担者 |
飯田 哲也 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90221746)
余 明順 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (70093482)
山本 耕一郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30158274)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 抗体 / 化学固定 / 下痢原因細菌 / 迅速診断 / 腸炎ビブリオ / コレラ菌 / 毒素原性大腸菌 / 下痢 / ELISA / 迅速検出 / DNAプローブ / 病原因子 / 耐熱性溶血毒 / ナイロン / 化学固定法 |
研究概要 |
本研究では、問題の多い下痢原因細菌の病原因子を指標にして、(1)同時、(2)迅速、(3)鑑別検出法の開発をめざし、次のような成果を挙げた。 1.抗体をナイロン膜表面など重合体表面に化学結合させる新しい化学反応システムを開発した。この反応はpolythelene imineでアミノ基を、さらにmaleic anhydride methylvinyl ether copolymerでカルボキシル基を導入することで、多数の抗体分子をポリマー表面に温和に化学結合させる全く新しい抗体の化学結合法である。 2.上記の抗体固定法を用いて、代表的な下痢原因菌(コレラ菌、毒素原性大腸菌、腸炎ビブリオ)を用いて、簡易、迅速、鑑別検出を可能にする系を実際に開発した。 3.さらに、上記(1)を改良した。つまりポリマー表面にフェノール基を導入し、抗体のうちの疎水性の強いFc部分をポリマー表面に向かわせ(1)と同様に化学結合させることでFab部分を抗原との反応により与りやすくさせる方法を確立した。これにより検出感度を大きく上げることができた。 これらの手法は、多くの病原菌の検出に応用できると思われ、広く検出・診断法に応用されてゆく可能性が期待される。
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