研究課題/領域番号 |
06557035
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺田 賢 (1996) 大阪大学, 医学部, 助手 (30104649)
若杉 長英 (1994-1995) 大阪大学, 医学部, 教授 (30028378)
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研究分担者 |
影浦 光義 福岡大学, 医学部, 教授 (40037594)
屋敷 幹雄 広島大学, 医学部, 講師 (40033998)
仁平 信 日本医科大学, 医学部, 助教授 (40089636)
田中 栄之介 (田中 英之介) 筑波大学, 社会医学系, 講師 (30138416)
権守 邦夫 秋田大学, 医学部, 助手 (10006744)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 中毒 / データベース / ネットワーク / 薬毒物 |
研究概要 |
我々は法医中毒情報の統合を目指すため、初めにその基本となるデータベースのフォーマット(項目:薬物名、CAS No.、症例番号、種類、年齢、性別、体重、発見・服用推定・採取・障害年月日、発見・服用推定・採取・障害時刻、事件概要(自殺、他殺事故、中毒、交通、火災、その他)、試料、分析法、内部標準物質、定量値、他の薬毒物の血中濃度、死因名又は疾患名、生死の別(原疾患の種類、原死因の種類)、アルコールの死後産生の有無)を作成し、そのフォーマット化に従って、データの入力・検索法を統一化し、7大学の薬毒物検出例のデータを集積した。その結果、解剖例及び臨床例の薬毒物検出例の集積総数は約1681件に達し、法医中毒学領域のみならず、臨床中毒学領域にも活用できる貴重なデータベースが作成された。 一方、情報提供システムの確立では、今日、世界中のネットワークで標準化されているインターネットを利用したデータベース化を行った。インターネットによるデータベース化では、データ漏洩の危険性があるオンラインによるデータベース化ではなく、各研究分担者間でのメーリングリストを作成し各大学のデータをEudoraなどのメールソフトの添付書類で送受信を行いデータを集積・閲覧したオフラインによる方法で行った。この方法は、データの集積には煩雑であるが、このメーリングリストを非公開しながら、他の法医学や医療機関に拡大していけば、データの機密性が保たれかつその利用度は一層向上し、法医学領域ならびに臨床中毒領域に多大の貢献が期待できる。 なお、各事例のデータ作成にあたっては、事件概要、死因、原死因、死因への薬物の影響の有無などは、鑑定人に判断にゆだねることが多く、データベースの統一性を考えると、更なる検討が必要と思われた。今後、この研究成果が基盤となって、より良いデータベース化が考案され、法医学、救急医学、社会医学領域を通じて社会に還元されていくことを期待する。
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