研究課題/領域番号 |
06557145
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
犬伏 俊郎 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 教授 (20213142)
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研究分担者 |
岡本 泰範 GE, 横河メディカルシステム(株)・技術部, 主任研究員
森川 茂廣 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 助教授 (60220042)
半田 譲二 (半田 護二 / 半田 讓二) 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60025583)
小玉 正智 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50079836)
小澤 和恵 (小澤 和惠) 滋賀医科大学, 医学部, 副学長 (00026858)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1994年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | 脳死 / グルコース / アラニン代謝 / 緩和 / 脳循環代謝 / 肝機能 / 非侵襲的計測 / 多重共鳴NMR / グルコース代謝 / ^<13>C NMR / 二重共鳴NMR / 化学シフト画像 / 脳機能 / ブドウ糖代謝 / 生体NMR |
研究概要 |
1.独立した他核RFチャンネル2系統を臨床用MR画像装置へ導入し、これを画像装置で発生させる同期信号に連動させることで多重共鳴MR法を可能にした。この改良型装置では、元のハードウェアに改変を加えておらず、日常の臨床検査には支障をきたさない様に設計されている。 2.上記の装置と自作した検出器により多量子遷移法を応用した^<13>C NMR信号の^1Hによる間接的高感度検出が実現し、人の体内における代謝過程が^<13>C-標識にて追跡できる様になった。^<13>C核に直結した^1H核による間接的検出ではスピン系が多量子遷移状態を経由する間に引き起こす緩和が信号強度に影響することが分かった。そこで、多量子遷移選択用磁場勾配パルスの波形および印加時間の最適化を計り、理論値に近い増強効果が得られた。また、不必要な水の^1H NMR信号や非標識炭素(^<12>C)に結合する^1H核の信号の抑制が臨床MR装置の限られた勾配磁場強度で達成でき、^<13>C標識の情報のみを選択的に取り出すことができた。 3.投与された^<13>C標識グルコースの脳内集積や、その代謝産物であるグルタミン/グルタミン酸が^<13>C標識で追跡でき、脳代謝機能の非侵襲的解析が可能になった。 4.^<13>C-標識グルコースのグリコーゲンとしての蓄積、および標識アラニンのグルタミン/グルタミン酸、ブドウ糖、グリコーゲンへの変換などが追跡でき、肝臓でのgluconeogenesisとglycogenesisが非侵襲的に評価できる様になった。これは肝臓の代謝を解析する有用な手段として利用できる。 5.今後は本測定法の操作性の改良とともに信号の局所化精度の向上をはかり、脳死状態判定のための自動解析法の開発をも予定している。
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