研究課題/領域番号 |
06557147
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
網野 信行 大阪大学, 医学部, 教授 (60028694)
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研究分担者 |
多田 尚人 大阪大学, 医学部, 助手 (80263242)
柏井 卓 大阪大学, 医学部, 助手 (00252685)
巽 圭太 大阪大学, 医学部, 助手 (00222109)
玉置 治夫 大阪大学, 医学部, 助教授 (20221400)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 自己免疫性肝炎 / 出産後発症 / 抗肝細胞抗体 / P450 2D6 / ELISA |
研究概要 |
平成6年度は、チトクロームP450 2D6を抗原として用いた自己抗体測定法に開発をてがけ、現在進行中である。シトクロームP450 2D6は、II型自己免疫性肝炎患者の血中にみられる肝腎ミクロソーム抗体・LKM-1が認識する抗原の本体であることが近年証明され注目されている肝の解毒にかかわる酵素である。LKM-1抗体の抗体陽性率は本邦では必ずしも高くないが、これは一つにはLKM-1抗体の測定が間接蛍光法によっているため感度が低いことに起因すと考えられ、抗原本体であるP450 2D6をもちいた特異的な高感度自己抗体測定法の開発が待たれている。そこで我々は、酵母に発現させたヒト組換えP450 2D6(およびLKM-2抗体の抗原と考えられるP450 2C9)を抗原として、まずConventionalなELISA系を開発して、その臨床的な有用性を評価することとした。具体的にはヒト組換えP450 2D6(2C9)を発現した酵母のミクロソーム分画にはこの蛋白が多く含まれるので、これをELISAプレートに固相化し、被検血清を作用させ、2次抗体としてペルオキシダーゼ標識ウサギ抗ヒトIgG抗体をもちいて発色させる系である。現在までに、系の一応のセットアップを終え、健常人血清、肝炎他の肝疾患患者血清もちいて、系の基礎検討をおこなっていたが、酵母のミクロソーム分画をもちいたのでは、酵母蛋白や膜成分の夾雑物により偽陽性率が高くなる結果となったので、抗原を精製してもちいるELISA系に変更して、系を設定しつつある。
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