研究課題/領域番号 |
06558004
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 平安女学院短期大学 |
研究代表者 |
伊藤 啓 平安女学院短期大学, 生活学科, 助教授 (20213077)
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研究分担者 |
梅原 亮 ニュージーランド羊毛公社, 開発部長
村岡 雍一郎 生活学科(平成7年10月以降鹿児島大学教授に転出のため分担者を辞退), 教授 (10074147)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 羊毛繊維 / 表面損傷 / 表面特性 / 水分輸送特性 / 静電容量法 / ウイルヘルミ-法 / 吸水速度 |
研究概要 |
本研究では羊毛繊維材料の表面状態、特に表面損傷度を総合的かつ迅速に評価する方法は、静電容量(EC)法を用いて開発することを目的とする。本研究の特色は、ケラチン繊維の構造特性をよく認識したうえで、「少繊維束の吸水速度」という総合的かつ迅速な評価法に着目したことにある。まず、EC法による装置を試作し、さらに、こここでの評価は酸化、還元、染色などの化学的処理と、擦過、摩耗、プラズマ処理などの物理的損傷を施した試料、さらに、エポキシやポリマー処理した試料について、その構造変化を光学顕微鏡(LM)、走査電子顕微鏡(SEM)及びフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)を用いて検討し、各処理の程度と羊毛構造の変化度との関係について評価した。これらの試料を、試作さreEC法装置により吸水速度の測定行い、この測定値と上記の各構造変化度との相関を調べ、また、Willhelmy法に基づく動的接触角(θ)のデータとの関係について検討し、以下の結果を得た。繊維直径が小さくかつ捲縮度の高い羊毛繊維ではEC法による評価法が困難であるので、まず、繊維直径が大きい毛髪試料で予備的に検討を行った。未処理毛髪では表面が高撥水性であり10本以上の繊維束であっても毛管現象に基づく水分移動は認められなかった。一方、ジクロロイソシアヌ-ル酸(DCCA)による塩素化試料及び紙やすりによる機械的損傷試料では、明確な水分移動が数本の繊維束でも観察された。しかも、移動速度は表面の損傷度に基づく親水化度(Wilhelmy法による接触角)に依存することが分かった。高捲縮性の羊毛繊維束では測定が困難であったが、適当な媒体を選んでWilhelmy法による接触角測定と組み合わせて評価することにより評価の可能性が認められた。
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