研究課題/領域番号 |
06558006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮下 充正 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80023571)
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研究分担者 |
小市 正治 日本光電株式会社, 本郷第二営業所, 所長
山本 義春 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60251427)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | デジタルオ-ディオテープ / 小型生体電気計測システム / 乳幼児 / 相反性興奮 / 心拍変動 / 拮抗筋抑制 / 拮抗抑制 |
研究概要 |
データ取得システムとして、小型デジタルオ-ディオテープ(DAT)録音・再生機(2チャンネル)2台と制作した小型アンプ2台を用い、計測システムを構成し、先年度より行っている乳幼児の筋電図と心電図の縦断的測定を継続して行った。データが取得された時点での乳幼児の運動機能(歩行、起立など)の発達段階を記録した。 運動神経機能については、拮抗筋抑制の発達過程を調べた。アキレス腱を叩打刺激したときに観察される脊髄伸張反射が主動筋であるヒラメ筋のみならず拮抗筋の前脛骨筋でも観察される相反性興奮現象が、生後一年間でダイナミックに変動していることがわかった。生後の一時期に相反性興奮が顕著になり、その後、歩行動作を獲得する前後には、相反性興奮がおこりにくくなる。このことから脊髄内の拮抗筋抑制機構の変化が運動機能の獲得と深く関連することが推測された。 自律神経機能については、乳児の心拍変動を縦断的に測定し、自律神経活動の成長にともなう変化を調査した。胸部電極より心電図を導出し、600点のr-r間隔を記録した。この心拍変動のデータにCGSA法でスペクトル解析を施し、交感神経活動指標(SNS)、副交感神経活動指標(PNS)、変動の複雑さを表す複雑さを表す指標βを算出した。SNS、PNSともに、対象児間で共通した変化の傾向は認められなかった。βは6名中4名で生後日数との間に有意な相関が認められ、とくに生後8ヶ月付近を境に急激に低下する傾向が認められた。βはその値が低い程、循環系の調節能力が優れていることが示唆されており、発達にともない、循環系の調節能力が高まることが示唆された。
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