研究課題/領域番号 |
06558008
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
田中 宏暁 福岡大学, 体育学部, 教授 (00078544)
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研究分担者 |
清永 明 福岡大学, 体育学部, 教授 (70177955)
進藤 宗洋 福岡大学, 体育学部, 教授 (30078539)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 運動負荷 / 血圧 / 心拍数 / 酸素摂取量 / 心筋酸素消費量 / 心筋酵素消費量 |
研究概要 |
本年度は完成したDPBP判別装置を用いて次のような研究を行った。 1.健常成人を対象に自転車エルゴメーターを用いてDPBP判別法の妥当性を検討した。 2.有病疾患者を対象にプロトコールの妥当性を検討した。 3.トレッドミル負荷テストによるDPBPの測定を試みた。 その結果は次のようである。 1.DPBPのtest-retest reliabilityが高く、また屈曲点の前後で導かれた2本の回帰直線で形成される角度がVTに比べ狭く屈曲点が検出しやすい可能性が示唆された。 2.LTとの相関性はVTよりも高かった。 3.10wattsランプ負荷テストにより高血圧、肥満、糖尿病、虚血性心疾患者のDPBPが測定できた。 4.DPBP前後のHRの増加率が自律神経系の機能判定に利用できる可能性が示唆された。 5.トレッドミル負荷テストでDPBPが判別可能であった。 6.トレッドミル負荷テスト時のDPBPとVTに高い相関関係が認められた。 以上の結果からこのDPBPの自動判別装置は従来の方法に比べはるかに簡易でかつコスト的にも安く、有酸素的作業能の判定と効果的な運動処方箋作成法として実用性が高いと結論づけられた。ただし正確にDPを測定するにはマイクロホンの位置の固定、腕の支持方法に留意すべきでり、今後さらに運動時にもコロトコフ音を検出しやすいマイクロホンの改良を進め、誰でもより正確に計れる装置として完成させたいと考えている。
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