研究課題/領域番号 |
06558028
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
蘆田 昇 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助教授 (10202615)
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研究分担者 |
酒井 紀生 (株)酒井染料商会, システム部, 主任研究員
青山 義弘 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助手 (40249785)
吉村 忠与志 福井工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (60042991)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | CAI / マルチメディアCAI / 学習教材 / ハイパーカード / オペレーティングシステム / CAI教材 |
研究概要 |
オペレーティングシステム(OS)論の学習を対象としたマルチメディアを利用するCAIシステムを開発した。コースウェアは、研究代表者が行っているOS論(第4学年)の教授内容に準拠して設計した。 本CAIシステムは、学習部、演習問題部、導入部及び支援機能部からなる。学習部は、テキスト情報による学習項目表示画面にペイントツールで作成した図版やアニメーションを付随したり、ビデオ動画による説明の挿入により、分かりやすく学習できる構成とした。このような実現手法により、学習効果の向上に寄与することが期待できる。また、利用者インタフェースは、アイコン操作による機能を簡素にして、分かりやすい操作環境を実現した。既往の定期試験から文章記述による解答方式のものを除いて、演習問題を構成した。導入部は、学習の指針や概要の紹介する機能と学習者の登録及び管理機能を行う。支援機能部は、学習履歴の収集と電子ノート機能を提供する。 学生による本CAIシステムの試用テストと試用結果のアンケート調査を実施した。試用テストとアンケート調査から、図やアニメーションの挿入などにより分かりやすい教材であるとのおおむね良い評価を得た。これらの結果から、本CAIシステムは、講義や教科書による学習を補完する目的で利用すれば、利用効果が高いと評価できる。大容量かつ多量のビデオ動画データやグラフィックスのデータをもつ本CAIシステムにおいて、CD-ROMに格納することは非常に有効であった。CD-ROMは可搬性があり、複写して提供でき、開発環境と互換性を有するシステムにおいて広く利用できる。このことから、本研究で開発したCAIシステムをCD-ROM化して高専における情報工学の教育現場に適用することは十分可能であり、研究目的を達成するものといえる。
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