研究課題/領域番号 |
06558040
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
堀口 進 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60143012)
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研究分担者 |
沼田 一成 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50272993)
阿部 亨 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (80222652)
丹野 州宣 山形大学, 工学部, 教授 (40007018)
下平 博 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30206239)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | スーパーリアリティ / 3次元コンピュータグラフィック / 超現実感環境 / テクスチャマッピング / テクスチャ切り出し / 3次元画像合成 / テクスチャ自動切り出し / _3次元物体認識 / ステレオ画像 / _3次元コンピュータグラフィックス / 3次元物体認識 / 3次元コンピュータグラフィックス / 3次元形状データ高速入力システム-3次元高精度画像生成 |
研究概要 |
本研究のスーパーリアリティとは、人間の五感に疑似情報を与えることであたかも現実に存在している超現実感を生み出すことである。左右両目の視差を考慮した立体視画像を供給すれば、人間はその画像から自然に立体視が可能である。しかし、どの程度まで3次元画像から取り出した小領域2次元画像(テクスチャ)をCADデータにマッピングするれば良いの明確でなかった。 本試験研究では、3次元物体の形状データの高速入力システムと3次元高精度画像生成を中心に3次元コンピュータグラフィックスを用いた超現実感環境を提供するシステムに関して研究を行なった。その結果、両眼の視差を考慮した画像を供給すれば、立体視が可能であり、3次元画像から取り出した小領域2次元画像(テクスチャ)をCADデータにマッピングする手法は高速化やリアリティ実現するための有効な手段であることを確認した。また、既存のコンピュータ表示技術と人間が持つ視覚システムを比較し、実画像からテクスチャを自動切り出しを行ない、自動マッピングする際の対象物の位置、視点角度の許容範囲が対象物により異なることが分った。このことは、より複雑な実画像からの自動テクスチャ切り出しとテクスチャマッピングの実用化への問題点である。 次に、超現実感を実現させるため実映像と3次元画像の合成に関する試作システムの研究を行なった。人間の眼間距離と同じ距離の双眼カメラで撮影した実映像からオプティカルフローを計算し、実物体の位置情報を取り出す手法を提案した。このステレオ画像からの実物体の位置情報は、直方体などの比較的単純はオブジェクトではかなり精度よく認識でき、3次元画像との合成を自動化できる可能性を明らかにした。しかしながら、超現実感を実現させるためには、複雑は形状を持ったオブジェクトを認識が実用化への今後の研究課題である。本研究で提案した、3次元コンピュータグラフィックスによるスーパーリアリティシステム方式が、今後ますます重要となるマルチメディアで要求されるコンピュータグラフィックス技術分野に大いに役立つことを願っている。
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