研究課題/領域番号 |
06558041
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小野寺 秀俊 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80160927)
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研究分担者 |
神原 弘之 京都高度技術研究所, 研究員
小林 和淑 京都大学, 工学研究科, 助手 (70252476)
MOSHNYAGA Va 京都大学, 工学研究科, 講師 (40243050)
安浦 寛人 九州大学, システム情報科学研究科, 教授 (80135540)
田丸 啓吉 京都大学, 工学研究科, 教授 (10127102)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 標準ライブラリ / シンボリックレイアウト / LSIのCAD / 総合ベンチマークセット / LSI設計 / スタンダードセル / ゲートアレー / ASIC |
研究概要 |
本研究では、LSI設計用CADの性能を客観的に評価するための手段として、同一回路が複数の設計レベルに渡り関連付けて記述されており、自由に問題設定が可能なベンチマーク(総合ベンチマークセットと呼ぶ)の開発に取り組んだ。総合ベンチマークセットを記述するために、製造プロセスに依存しない標準ライブラリを開発した。総合ベンチマークセットの一例として、KUE-CHIP2の設計データを作成した。本研究の成果を以下にまとめる。 1.標準ライブラリの開発 総合ベンチマークセットを記述するためのライブラリとして、また、教育研究用に自由に利用可能なライブラリとして、CMOSスタンダードセルライブラリ(標準ライブラリ)を開発した。標準ライブラリは、特定のプロセスに依存したライブラリではない。製造プロセスの情報を表現した幾つかのパラメータより、その製造プロセスに対応したライブラリを自由生成する機構でる。標準ライブラリのレイアウトは、パリ第5大学が開発したシンボリックレイアウト手法を用いて作成した。遅延や消費電力の情報は、信号遷移期間中の貫通電流まで考慮して解析的に求める手法を開発した。実際の製造プロセスデータを用いて、生成レイアウトの品質や、遅延特性の精度を評価した。また、標準ライブラリの実用性や動作特性を確認するために、実際にテストチップを設計し、試作した。 2.総合ベンチマークセットの開発 各種設計資料が公開されており、ベンチマークデータの作成対象として適しているKUE-CHIP2を取り上げ、そのVHDL記述を作成した。KUE-CHIP2は、そのUDL/I記述と共に機能テスト用のシミュレーションパタンが公開されている。このテストパタンにより記述の正当性を確認した。 3.総合ゼンチマークセットの評価 試作した総合ベンチマークセットから、実際の論理合成CADや自動レイアウトCADなどのベンチマークデータ作成が可能か検証した。今回は、論理合成にSynopsys社のデザインコンパイラー、 自動レイアウトにパリ第5大学のAllianceを用いて評価した。
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