研究課題/領域番号 |
06558070
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
エネルギー学一般・原子力学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
義家 敏正 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (20124844)
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研究分担者 |
吉田 直亮 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (00127317)
下村 義治 広島大学, 工学部, 教授 (40033831)
桐谷 道雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (70033826)
徐 ぎゅ (徐 ぎゅう) 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (90273531)
宇津呂 雄彦 (宇津呂 雅彦) 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (50027421)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 核分裂中性子 / 材料照射効果 / 制御照射 / 照射損傷 / 透過電子顕微鏡 / 材料照射 |
研究概要 |
本試験研究は、原子炉実験所の研究用原子炉KURを用いて、従来の原子炉による材料照射実験による3つの問題点、照射中の試料温度変動が制御できないこと、任意の照射量の選択が不可能なこと、および中性子スペクトルの効果の抽出な困難なこと、を取り除いた照射が可能な制御照射用カプセルとそのシステム制御装置を試作すること、並びに試作の完成後材料照射実験を行い、損傷構造発達過程の解明に寄与することを目的として平成6年度から開始された。 平成6年度は制御照射用カプセルの製作とシステム制御装置の製作及びその装置の炉外試験を行い、試料温度が冷却水温度から300℃までの任意の温度で制御できることを確認した。平成7年度は原子炉停止中に、KURの炉心中央にある水圧輸送管に照射用の試料を装填した制御照射用カプセルを挿入し、温度制御試験を行い、温度制御が可能なことを確認した。実際の照射試験は原子炉の起動前に水圧輸送管にカプセルを挿入し試料温度を200℃に設定後、原子炉を起動し出力を上昇させ5MWで3時間の照射を行った。 照射試料は金、銅、ニッケル、鉄等の純金属、銅及びニッケルの希薄合金、ステンレス鋼のモデル合金並びに実用合金である。照射時間3時間の高速中性子の照射量は4.7×10^<17>n/cm^2であった。材料の中性子照射による損傷構造と、それが引き起こす材料の機械的性質の変化を、透過電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、引張試験機、微小硬度計、陽電子寿命測定により調べデータを取得した。 また、京大原子炉において精密制御照射専用の照射管を設置する計画が以前からあったが本実験の成功で具体化し、照射管の設置が正式に決定した。新しい照射管設置のための原子炉の設置変更承認申請書は平成7年11月に科学技術庁へ提出した。
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