研究課題/領域番号 |
06558075
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
望月 定 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (70084308)
|
研究分担者 |
有屋田 修 大誠産業株式会社, 部長
丹治 辰男 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (40002901)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | ラドン / 発散率 / 連続測定 |
研究概要 |
地面より常時大気中に発散している自然放射性物質ラドン(Rn-222)について、その発散率を高精度で連続測定できる装置を試作した。本装置は、1986年から試み、開発・試作・改良を行ってきた現有の装置を基本にして製作したものである。 本装置は、1)地面から発散するラドンの補集器、2)流量計、3)ラドンとともに発散するトロンを消滅させるためのバッハ-タンク、4)シリカゲルデシケータ、5)ラドンとトロンの崩壊生成物、およびエアロゾルを除去するためのグラスファイバフィルター、6)イオンを除去するためのイオントラップ、7)ラドンの崩壊により生成されるイオン電流を測定するための電離箱、振動容量型電位計および記録計、8)試料空気を循環させるためのポンプ、9)測定後のラドンを除去するための活性炭フィルターで構成されている。 電離箱校正:チタン鉱石より発生するラドンを用いて、フィルタ法との比較により、流量6l/mn. における ラドン濃度対電離電流の校正曲線を得た 動作試験:屋外露場での長期連続運転から、本装置は荒天時においても安定に動作することを確認した。 他の測定法との比較:風雨をさけた仮設小屋内の砂上において活性炭法との比較試験、測定を行い、相関係数0.91を得、本装置が高精度であることを確認した。 以上から、本装置は、今後さらにコンパクト化、ディジタル化等改良の余地はあるものの、発散率測定に十分な精度と安定性をもって使用できる見込みを得た。
|