研究課題/領域番号 |
06558085
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
津野 洋 京都大学, 工学部, 教授 (40026315)
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研究分担者 |
宮田 純 京都大学, 工学研究科, 助手 (80273481)
西村 文武 京都大学, 工学研究科, 助手 (60283636)
宗宮 功 京都大学, 工学研究科, 教授 (60025947)
小野 芳朗 Engineering, Kyoto University Lecturer (50152541)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 硝化 / 脱窒 / 生物膜反応器 / 廃水処理 / 活性炭 / 阻害 / 生物量 / スクラバー洗浄廃水 / 生物学的硝化脱窒 / イオン交換 / 生物活性炭 / 生物ゼオライト / 乾燥工程廃水 / 生物学的硝化 / 窒素除去 / 汚泥乾燥工程スクラバー廃水 / 活生炭吸着 / 付着微生物反応器 / 有機物除去 / イオン交換反応 / 付着微生物型反応器 |
研究概要 |
廃水中からの窒素除去法には化学的方法と生物学的方法とがあり、現在実用化レベルにあるのはゼオライトを用いたイオン交換(吸着)法と生物学的硝化脱窒法である。しかし、ゼオライト法は反応は速いが再生液の処理の問題がある。一方、硝化脱窒法は、最終的な産物が窒素ガスで環境での窒素循環に組み込める等の利点があるが、硝化阻害物質を含有する廃水には適用が困難となる場合もある。また、負荷変動の激しい廃水の場合には生物処理では安定性の問題も生ずる。したがって、高濃度にアンモニア性窒素を含有し、硝化阻害性の有機物質を含有する廃水で、またアンモニア性窒素の濃度負荷変動の激しい廃水の窒素除去法として、物理化学的処理法と生物学的処理法を組み合わせた処理法を開発することとした。 本研究では、高濃度でアンモニア性窒素を含有し、負荷変動が激しい廃水の硝化処理として、ゼオライトを流動床媒体として用い、アンモニア性窒素の硝化阻害発現濃度以下での維持や負荷変動の緩衝をゼオライトのイオン交換能で持たし、そして媒体付着硝化菌により硝化を行わしめゼオライトのイオン交換能の再生をも行わしめる反応器、並びに硝化阻害有機物への対策として活性炭を流動床媒体として用い、その吸着効果を活用し阻害性を緩和し、それに付着増殖した微生物の活性による処理を行わしめる反応器の開発を行った。そしてこれら二つの物理化学・生物学結合型反応器の組み合わせにより、高濃度でアンモニア性窒素を含有し、その負荷変動が激しく、また硝化阻害物質をも含む廃水と、下水汚泥乾燥工程廃水を対象とし、窒素の除去を効果的に行わしめる処理法を提示し、その操作因子について実験的に検討を行うとともに、機構を組み込んだ数理モデルにより理論的考察をも加え、処理法と操作因子を確立した。また、廃水中の硝化阻害有機物質の同定法の確立を図るとともに、付着微生物量の測定法も提示した。
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