研究課題/領域番号 |
06558093
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
香月 勗 (香月 つとむ) 九州大学, 理学部, 教授 (40037271)
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研究分担者 |
小原 義夫 日産化学工業株式会社, 企画研究部, 主査
入江 亮 九州大学, 理学部, 助手 (70243889)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | サレンマンガン錯体 / 不斉エポキシ化 / 不斉アジリジン化 / スルフィドの酸化 / アキラルなサレンマンガン錯体 / 不斉酸化 / エポキシド / 昆虫フェロモン / メタラオキセタン中間体 |
研究概要 |
申請者らは、各種医薬品合成の鍵反応として有用な不斉エポキシ化反応について研究を行い、これまでに光学活性なサレンマンガン錯体が高エナンチオ選択的に共役オレフィンのエポキシ化を触媒することを見いだした。今年度は、この反応の不斉誘起機構について検討を加えた。その結果、サレン配位子は非平面構造を有し、そのキラリティーがサレン錯体の不斉誘起能と大きく関わっていることが明かにされた。この新しい知見は、光学活性なサレン錯体を用いなくても、なんらかの手段でサレン配位子の立体配座異性を制御することができれば不斉エポキシ化を行えることを示している。そこで、実際にアキラルなサレンマンガン錯体を用いた不斉エポキシ化を試みたところ、軸配位子に光学活性なアミン類を用いた時に不斉エポキシ化が可能なことが明かとなった。未だ不斉収率は不十分であるが、安価で入手容易なアキラルなサレンマンガン錯体を触媒に用いることから、本法は将来的に実用性が高いものと期待される。 さらに、これまでのサレンマンガン錯体に改良を加えることにより、今年度はスチレン類の不斉アジリジン化、スルフィドの不斉酸化、およびベンジル位C-H結合の不斉ヒドロキシル化などを開発した。 これらの不斉酸化法は、各種医薬品合成の有用な手段となることが期待される。
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