研究課題/領域番号 |
06558109
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 淳 京都大学, 医学研究科, 教授 (10204976)
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研究分担者 |
鎗田 勝 日本光電富岡株式会社, 第一技術部, 主任研究員
福山 秀直 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90181297)
柴崎 浩 京都大学, 医学研究科, 教授 (30037444)
秋口 一郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30115779)
梶 龍兒 京都大学, 医学研究科, 講師 (00214304)
槍田 勝 日本光電富岡株式会社, 第一技術部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1994年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | 磁気刺激 / 連続磁気刺激装置 / 高頻度磁気刺激装置 / 安全性 / 動物実験 / 筋電図 / 運動誘発電位 / 日本猿 / 高頻度磁気刺激 / 連続磁気刺激 / 変動磁場 / 有用性 |
研究概要 |
今回の研究の目的は大別して1)高頻度磁気刺激装置を製作する。コイルの発熱、コンデンサの制御などの技術的問題点を克服して実用に耐える安全な刺激装置を開発すること。2)完成した高頻度磁気刺激装置を動物および人に用いてその安全性を確立することであった。 1)当初の計画より完成が遅れたが、ほぼ実用に耐える刺激装置が完成した。基本仕様は単発刺激時1800V、二発刺激時1260V、連続刺激時1020-1800V(刺激頻度による)で最大繰り返し刺激回数99回、最大磁束変化率15.4T/secである。また刺激パルスの波形は単発刺激ではmonophase (0.065msec)およびbiphase (0.26msec)、二発刺激ではmonophase (0.065msec)連発刺激ではbiphase (0.26msec)である。 2)1匹の日本猿の頭部に円形コイルをのせて刺激頻度を1Hzから30Hzまで増加し、かつ出力を50%から100%まで変化させた。この際、左右の前腕筋より誘発筋電図を記録し、かつビデオテープにも記録し評価した。その結果1)全般的には連続刺激により興奮性増大が起こるが、特定の周波数(10Hz近傍)では刺激回数が増えるとむしろ誘発筋電図の低振幅化を生じた。2)最も興奮性を高めた条件での99回の高頻度刺激でも明らかな痙攣は生じなかった。3)数回の実験後も日常動作を観察するかぎり明らかな行動異常は認めなかった。4)ハードウエア的には頻回刺激時のコイルの発熱を除き大きな障害はなかった。異常より今回の実験で見るかぎりは高頻度磁気刺激は比較的安全と考えられるが、個体差もあるので評価には慎重でなければならない。人に対しては危険が大きいため、低頻度(1Hz以下)多数回刺激にとどめた。この頻度ではとくに安全性に問題は生じず臨床的にも有用と考えた。
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