配分額 *注記 |
19,800千円 (直接経費: 19,800千円)
1996年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1995年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1994年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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研究概要 |
平成7年度に続いて,継時的に免疫サルより採血を行い,末梢血リンパ球(PBMC)のCTL活性,血漿(血清)中の抗体価を調べた。 1)合成ペプタイド免疫 今までの免疫では十分な免疫が誘導出来なかった,そのためBCGワクチン,あるいはワクシニアリコンビナントワクチンで追加免疫を行い,より強い免疫反応を誘導できるか調べている。SIVmac由来のpeptideについてはsyngenicマウスに免疫(IFAと混合した抗原,およびspleen cellにラベル後3000RadX線照射処理した抗原)し,どのハプロタイプのMHC class Iを持つマウスにこれらエピトープpeptideが反応するか検討し,サルMHC class I検査の参考とした。 2)免疫を行っているサルの血液性状の検査 昨年に続き,免疫を行っているサルについて定期的に採血し,検査した。検査項目は,総蛋白,A/G比,アルブミン値,血中IgG,IgM,IgA値および血液学的検査(血小板,白血球像他)について行っている。現在までのところ,FIA混合免疫および自己PBMC(Dendritic cells)にpeptideをラベルした免疫ともに血液性状に大きな変化はなく,これらの免疫方法で大きな毒性は現れていないと考えられる。 3)サルのペプタイドに対する免疫反応の検査 免疫したサルは,定期的に採血して(1)plasmaおよび(2)PBMCを分離して,免疫状態の検査を行っている。細胞性免疫については,a.3H-thymidineを用いた抗原特異的なproliferation assay,b.抗原刺激を用いてPBMCを培養し,細胞障害性を51Cr-release assayにより測定している。今までの結果より,強い免疫反応を誘導するにはさらに工夫がいると思われた。 ワクチンの効果をみるためのエイズのサルモデル系の作製を行った。 1)SIVとHIV-1キメラウイルス(SHIV)を作製し,サルに接種してサルのエイズモデルおよびエイズワクチンとしての可能性を検討した。一部のSHIV接種サルにキメラウイルスが持続感染し,SHIV感染系を作製出来た。
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