研究課題/領域番号 |
06558114
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
鍋島 陽一 国立精神・神経センター, 神経研究遺伝子工学, 部長 (60108024)
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研究分担者 |
藤沢 淳子 国立精神, 神経センター・神経研究所遺伝子工学, 室長 (60209038)
花岡 和則 (花奥 和則) 北里大学, 理学部, 教授 (40189577)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1996年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1995年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1994年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 遺伝子ノックアウト / 遺伝子導入 / 挿入突然変異 / Cre-loxPシステム / 老化 / 胚性幹細胞 / 発生工学 / 相同組み換 / Creリコンビネース / lox P / 標的遺伝子組み換 / loxP |
研究概要 |
1)Cre-loxPシステムの発生工学への応用 組織特異的に遺伝子機能を欠失させる実験系の開発を目的として、Cre-loxPシステムの応用を試みており、その結果を報告する。構築されたベクターはNeo-TKカセットの上流、下流にloxP配列をつけ、切り取りたい遺伝子の上流に挿入した。また、切り取る遺伝子の下流にloxP配列を一個挿入した。相同組み換えをおこした細胞にCreリコンビネースを作用させた。loxPにはさまれたNeo-TKカセット配列とともに、切り取るべき遺伝子を含めて切り取られるケースが圧倒的に多く、一部に目的のNeo-TKカセット配列のみを切り取った細胞が得られた。この細胞を用いてキメラマウス、さらにヘテロ、ホモマウスを作成しており、Creリコンビネースをもつマウスと掛け合わせようとしている。 2)変異によって早期老化症状を呈するトランスジェニックマウス系統を樹立した。本変異マウスは劣性遺伝形式をとり、ホモ個体では(1)成長障害(2)早期死亡(3)動脈硬化(4)骨祖しょう症(5)神経細胞の脱落(6)性腺の萎縮(7)胸腺の萎縮(8)軟部組織の石灰化、など多彩な老化症状を呈するが血中カルシウム、クレアチニン、アルブミン値などは正常で単なる内分泌障害、カルシウム代謝異常、腎不全、栄養障害などではない。導入遺伝子は染色体の一カ所に挿入されており、遺伝子解析により挿入部位に約8kbの欠失が認められた。よって、上記の多彩な老化症状はおそらく単一遺伝子の欠損によって発生するものと推定され、変異マウスの分子遺伝学的解析により膜蛋白をコードする原因遺伝子を同定した。
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