研究概要 |
細胞植え込み型人工膵島には、主に1)hollow-fiber type,2)microcapsule type,3)wider-bore tubular type,またはdisk-shaped typeいわゆるdiffusion chamber typeがある。私たちが開発を続けている人工膵島は(3)のdisk-shaped typeのdiffusion chamberである。このdiffusion chamberは、シリコンリングを中央に、その上下を選択的透過性高分子膜(polycarbonate:nucrepore membrane)でサンドヰッチ様にシールしたものである。共同研究者の竹田は、chamberを構成するシリコンリングと高分子膜とを接着させるための粘着性シリコン液の検索を行い、かつその安全性を検討した。また、動分子膜の孔径を0.6,0.4,0.2,0.1,0.05としたものを用いて、chamberを作成した。 上記のchamberの中に膵島細胞を注入すたものが、いわゆるHybride typeのpancreasである。しかしこの状態では、膵島細胞の機能は直ちに低下してしまう。そこで、私たちは、膵島細胞の機能を維持させるために、膵島細胞の培養基床となる基質の検討を行った。基本には、agaroseとextracellular matrixをもちいた。共同研究者の小林は、糖鎖が細胞の機能維持に重要な役目を持つていることに着目して、糖鎖を持った高分子を作成した。そこで、この高分子剤を上記の培養基床に混ぜて膵島細胞の培養にもちいた。 さらにこの培養剤基剤にnicotinamideを添加したもので膵島細胞を包埋して、diffusion chamberに注入したものを、移植に用いた。これらの実験結果を"Assesment of pore size of semipermeable membrane for immunoisolation on xeno-implantation of pancreatic B-celvs“ にまとめている。(in preparation)
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