研究課題/領域番号 |
06559005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森沢 正昭 東京大学, 理学部, 教授 (40013594)
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研究分担者 |
後藤 太一郎 三重大学, 教育学部, 助教授 (90183813)
雨宮 昭南 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011670)
道端 斉 広島大学, 理学部, 教授 (00111740)
山本 雅道 岡山大学, 理学部, 教授 (50011565)
星 元紀 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (20012411)
佐藤 矩行 京都大学, 理学部, 教授 (30025481)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | ホヤ / ナメクジウオ / トリノアシ / イソヤムシ / アクチン遺伝子 / HOX遺伝子 / 遺伝子ライブラリー / 遺伝子多型 / Hox遺伝子 / ユウレイボヤ / 自家交配系 / 染色体解析 / マナマコ / 白色マボヤ / cDNAライブラリー / 海産動物飼育培養装置 / カタユウレイボヤ / ヒトデ純系 / アスキジア科ホヤ / 継代飼育 / ゲノムライブラリー |
研究概要 |
海産無脊椎動物の純系動物化に関しては、東京大学臨海実験所では日本では絶滅に近いと言われているナメクジウオを全国各地で採集しその飼育法の確立と人工受精を行った。更に採集調査船を用い実験所周辺を調査し、3個体のナメクジウオの捕獲に成功し、本種が未だ全国各地に生息している可能性を示し今後の生息数の回復に向け展望を開いた。また、原索動物尾虫網オタマボヤの人工受精と幼生の飼育を行った。岡山大学臨海実験所では、原始的三胚葉性動物として興味深い材料である偏形動物無腸目Convoluta naikaiensisの実験動物化をめざして、採集法、飼育法、採卵法に関して検討を行った。また、その系統及び初期発生に関し基礎的研究を行った。広島大学臨海実験所では、世界的に広く分布し共通の実験材料としての重要性が増大しているカタユウレイボヤと、卵が透明で重金属のバナジウムを高濃度に濃縮しているスジキレボヤの二種について、養殖条件を検討し、大量養殖を行って安定供給をはかるための研究を推進し、純系動物化への試みを行った。星はマボヤの飼育法を確立するために各種の人工飼料を与え、成長速度を計測した。遺伝子の解析に関して雨宮は有柄ウミユリ類精子より得られたgenomicDNAを用いて遺伝しライブラリーを作成し、そのライブラリーを用い、ウニより得られた骨片形成遺伝子sm-50及びHox遺伝子6種をプローブとして、トリノアシにおけるこれら遺伝子のhomologueを分離した。トリノアシsm-50について塩基配列の決定を行っている。後藤は実験室で継代飼育下イソヤムシから3種のアクチン遺伝子を単離し、その発現部位を特定した。この結果をもとに、ヤムシと他の動物との類縁関係を考察した。星はユウレイボヤの遺伝的多型をrRNAを用いて調べ、中華人民共和国の青島では、宮城県女川産のものと酷似していること、ユウレイボヤ精巣細胞の染色体数が14または15であることを明らかにした。
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