研究課題/領域番号 |
06610012
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
石黒 英子 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30212872)
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研究分担者 |
西山 佑司 慶應義塾大学, 言語文化研究所, 教授 (90051747)
西脇 与作 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30118989)
岡田 光弘 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (30224025)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 論理的意味論 / モンターギュ意味論 / 言語行為論 / 関連性理論 / 言語分析哲学 / 言語哲学 / 論理哲学 / 可能世界意味論 |
研究概要 |
言語分析哲学及び論理哲学の手法を用いて、言葉と世界のつながりについての総合的分析を行なった。特に、言語行為論、論理的意味論、認知言語学理論、情報科学及びプログラム意味論等の手法を積極的に用いて、それを総合することによって、言葉の意味の理解及びその世界との関りに関する新しい視点を求めることを最大の課題とした。又同時に、ライプニッツ及びその同時代の古典的文献を用いて、言語に関する哲学的議論を整理するとともに、フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン、ブラウア-、ヒルベルト等の19世紀末から20世紀初めにかけての論理哲学上の重要な論争を分析することを通して、言語及びその理解についての論理学史的な分析を行なった。又、現代の認知言語学や人工知能論、知識工学等の分野で重要な位置を占めている「表象」概念は、ライプニツツやイギリス古典経験論等の哲学史上重要な文献の中でも、又現代哲学のいろいろな場面でも重要な概念として議論されており、特に言葉の意味や知覚と表象の関わりに関する議論は我々の本研究課題にとっても中心的な問題である。この「表象」概念について、特にその多義的な使われ方について、批判的な検討を加えて、大きな成果を得ることができた。又、これと関連して、言葉の理解の問題を計算論的(記号処理的)立場から考察していく認知科学的及び情報科学的分析手法と、これまでの伝統的な言葉の意味の論理的分析手法(タルスキー・カルナップ流のモデル論的意味論やクリプキの可能世界モデル理論及び高階内包論理を用いたモンターギュ意味論等)との関係についても積極的に研究し、論理的意味論の持つ表示的意味及び概念的意味と、情報処理的手法を取り入れた(関連性理論やメンタルスペース理論、状況意味論等)文脈依存的解釈や手続き的意味との関連性についての新しい提案を行なってきた。
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