研究概要 |
1.平成6年度において開発されたシステムに対して、新たな写本データ(画像とテキストの双方)を追加入力して,データベースを拡充した。大部分は入力ずみのテキストデータに対する写本画像であるが,参照の重要性から新たに一つのテキスト(「キラナ・ア-ガマ』のラ-マカンタによる註釈)を入力した。 2.このような形で入力した膨大な量の画像データは,新たに購入した大容量光ディスクシステム(650MBytes PD)に保存して,安全な再利用ができるように配慮した。 3.他の研究者との協議の上で,開発したシステムのユーザインターフェースをマウスを中心とするものに変更するなど,細部にわたって考慮して,初心者でも簡単に操作できるようなものに改善した。 4.本研究計画の発足以後に実現したインターネットの発展に対応するため,ハイパーテキスト化のための相互リンキング・マークアップを,基本的にHTML(Hyper Text Mark-up Language)の仕様に従ったものに変更した。 5.これに伴って,開発したシステムはわずかな変更のみで,インターネット上のHTMLブラウザ(MosaicやNetscape Navigator等)によって,見ることができるようになったので,試験的にその一部をインターネットを通して全世界から容易に利用できるように公開した。 6.しかしながら,写本の原本の所有者の許可なしには全体の公開は不可能であると思われるので,今後は公開に向けての交渉を行っていく予定である。
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